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少年検閲官
北山 猛邦(著)
【東京創元社】
定価1785円(税込)
2007年1月
ISBN-9784488017224
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
川畑 詩子
評価:★★★
かつて本好きの知人が、ミステリーを家族から「人殺しの話」と揶揄されると言っていた。自分自身、「殺人」あるいは「刑事事件」がどうして娯楽になるのか、ふと考えるときがある。そこに焦点を当てているのが新鮮だった。
この世界で書物は禁じられており、見つかれば焚書される。家ごと、時には村ごとのスケールで燃やされることも。水害が多発して水没地域が多いため、集落同士は孤立していることも多い。舞台となる村も話の雰囲気も、じっとりと湿って薄暗くて息苦しい。そこで起こる一連の事件は、書物としての「ミステリー」を鍵にして展開される。謎解きやトリックの部分は、少し強引に感じたが、書物とミステリーこの2つについて、本当によくよく考えている。それにしても、本の無い世界を本によって読むパラドックス。
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神田 宏
評価:★
焚書・発禁の類で書籍が無くなってしまった世界。そこに「検閲官」が現れ、書籍を巡る不可解な事件を解決してゆく。書籍のなくなった町で、呪詛のようにのろわれた頸なし死体と跋扈する「探偵」と呼ばれる謎の存在。その背後には「ガジェット」と呼ばれる「ミステリ」の要素を記憶した媒体の存在があった。
なんて、あらすじを書くと、失われた物語の渇望と再生の物語と思うでしょうが(、私もそう思った)だんだん怪しくなってきて記録媒体の「紙」と物語の内容が混同され始め、ウーン。最後は、トリックや動機すべてが紙のように薄っぺらく見えて、肩透かしをくらったかのようでした。ちょっとガジェット(道具立て)間違えちゃったのかな?
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磯部 智子
評価:★
思わせぶりな展開が続き、半ばを過ぎてやっと少年検閲官登場。一気に畳み掛けるかと思いきや肩透かし。この小説の中でも、人の痛みを表す「比喩」として血が流れ人が死ぬ。冒頭から真横に目が切り裂かれる話、痛っ、読みながら痛い。精神の痛みより肉体の痛みが直接的に作用する。そこから「この世でもっとも恐ろしいもの」「頭のない屍体」恐怖の対象である『探偵』などについて語られるのだが、それらがまったく怖くないので困ってしまう。どこまでも子供の視界で物事を見るという作家が決めたルールに従い、ここで怖がり、ここで疑問に思い……と感情の踏襲を試みたが、「書物が駆逐されていく世界」にも「少年たちの探偵物語」にも最後まで説得される事なく、謎解きとしても首を傾げ、力点がわからないまま読み終えた。
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林 あゆ美
評価:★★★
幻想的で水彩画風の表紙にころりとだまされた。というと少し大げさなのだけど、少年たちが活躍するYA系かなと想像したのだ。ところが、一ページめから、目の見えない彼女が、どうやって眼球を失ったかがさらりとけっこう残酷に書かれている。彼女の住んでいる町では「森へ近づくと不幸な目に遭う」ということを誰もが心得ているところだった。町の奇妙なことはそれだけではない。書物を所有することを禁じられ、ラジオ放送も検閲が入ったもので、ラジオが町の人間にとって必需品のひとつになっている。
その町で、立て続けに不思議で残酷な事件が起き、外から、立場の違う14歳の少年たちが謎を解いていこうとするのだが、血いっぱいでてくるシーンがてんこもりにも関わらず、文章の静けさが、大量の血を抵抗感なく受け入れさせてくれる。情報操作するために仕掛けられたさまざまな謎がときほぐされていくとき、いまという現実を違うフィルターでみているような気がした。
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