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新釈 走れメロス 他四篇
森見 登美彦 (著)
【祥伝社】
定価1470円(税込)
2007年3月
ISBN-9784396632793
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
小松 むつみ
評価:★★★★
著名な名作短編を、森見流に料理した一冊。全5編だが、それぞれベースとなる作品の、ベースのしかたが異なっていて、さすが森見氏、見事自分のものにしている。そもそも、森鴎外や太宰の作品には、原典とも言える下じきにした古典作品があるものも多い。それを、さらに森見氏が現代によみがえらせる。まさに、名作の連鎖である。そして、その5編が実は絶妙にリンクしているし、実は他の作品ともリンクしていることを、森見ファンならば見逃さないだろう。森見ワールド人物相関図を、そろそろ作ろうかと思っている。
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川畑 詩子
評価:★★★★
『夜は短し歩けよ乙女』と同じ舞台というだけで嬉しくなる。が、こちらは同じように木造アパートに住んでいても、悲壮感が漂う作品が多い。全体に静かにぴんと神経を張りつめたような雰囲気がする。いつもメレンゲ仕立てというわけではないのですね。
それにしても、この人の文体は癖になる。そして光景を鮮やかにイメージさせる。森見さんの作品でもって、脳内だけの京阪地図を作りたくなる。読後はもうタイトルを見ただけで頭に浮かんでくる、夕暮れの京都の町を疾走する男子学生の姿や、酷暑の山中から突然声が聞こえてくるシーンが。
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神田 宏
評価:★★★★
『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ人は必読の、森見節全開のおもしろ、おかし話4篇。名作を著者流に変奏。「腐れ大学生」がピンクのブリーフで腰をくねらすわ、下宿に篭ってマージャンにうつつをぬかすわ。かと思うと「もんどり打って転ぶ」を地で行く文士崩れ学生は京の山に奔走するわ。『夜は短し』の周辺こぼれ噺風の京を舞台にした、抱腹絶倒モンのおばかな話です。語り口の文語調のところや、時代錯誤、書生風の学生風景は古都京都に似つかわしくもイロニー滲むそれは、同じ「腐れ学生」でもコンパやナンパや携帯や就活やゲームやパチスロや(学生やめて大分たつので少し上手く想像できないのだが)にうつつをぬかすへたれ学生ではなく。訳分からんくらいばかばかしくとも大志を抱く「腐っても鯛」の勉学にいそしむ正しく美しい学生の姿なのだ。
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福井 雅子
評価:★★★★
近代文学の名作5編をベースに、京都を舞台とした「森見ワールド」が繰り広げられる。帯にはリミックス集と謳っているが、この短編はどれも、もはや文体だけでなくストーリー展開まで森見登美彦のものである。どこをどう切っても味わい深い森見テイストが存分に味わえる短編集。
あの名作も森見登美彦の手にかかるとこんなに面白可笑しくなってしまう! 『夜は短し歩けよ乙女』の続きのように、京都を舞台に相変わらずの「恋と友情の大暴走」ぶり。森見登美彦の作品全体に言えることだが、登場人物を描く視線がどこかとても温かい。そして、オリジナリティーあふれる文章は、リズムや語調まで含めて実に味わい深い。この作品も、その魅力を十分に味わえる力作である。森見ワールドのファンにはうれしい1冊である。
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小室 まどか
評価:★★★★
名だたる文学作品5篇が、森見登美彦の手で、京都を舞台に怪しく蠢く学生たちの物語に生まれ変わった――。
先日、和はもちろん洋・中・フレンチ・イタリアンにも調味料として味噌を使っているというお店に行ったのだが、そのときと似た感慨を味わった。それぞれに持ち味の異なる素材を生かしつつ、きちんと調理していずれにもしっかり森見テイストを感じさせている。その手の入れ具合や味の濃さが異なるのだが、すべての物語に登場するのは、斎藤秀太郎といういわば文章に狂い、魅入られた青年。彼を李徴に見立てた『山月記』や、前作『夜は短し歩けよ乙女』にも登場した学園祭を舞台に、奇妙な男の友情と意地が炸裂する『走れメロス』は、文体などは原作にかなり忠実でありながら、彼の独特の疾走感と諧謔味を十分に醸している。『藪の中』は腕の見せどころで、設定にかなり鉈を振るいつつ、捉えた本質をビビッドに伝えているという意味では、まさに本領発揮と言えるだろう。
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磯部 智子
評価:★★★★
最近、続けて森見作品を読んでいるなあ、と思いつつもやはり面白かった。タイトルをみて笑う、頁を開いて笑う、一行読む度に笑う、もう完全に条件反射のように笑ってしまう。名作の本歌取りは、欠礼する事もなく企画倒れの杞憂も吹き飛ばし、記憶があやふやな原典を思わず読みかえしてみたくなる奇天烈ぶり。5作何れも京都が舞台の森見ワールドだが、それぞれが違う趣向を凝らしている。どれも良いのだが特に表題作は最高の出来、「健康で明朗」な作品のなか友情をかけてメロスは走る……が森見メロス(芽野史郎)は逃げていく。今また感想を書くために、うっかり頁をめくり又一行一行爆笑しながら読んでしまった……。「愛と友情を腹の底から信じる底抜けの阿呆」に捧げる友情小説の新たな金字塔は、真逆に突っ走りながら原作の深意に通じるものがある。『山月記』に登場する斉藤をはじめ全作がゆるくリンクする楽しみもあり、モラトリアム無期限延長に対する憧れが掻き立てられ満足しながら読み終えた。
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林 あゆ美
評価:★★★
「山月記」、「藪の中」、「走れメロス」、「桜の森の満開の下」、「百物語」、この5つの作品を下敷きに、時を現代に舞台をすべて京都に移して話が展開されていく。そしてこれら5つは、少しずつ人間がリンクし、連作短編のような趣もある。
私は「山月記」が、いっとうおもしろかった。斎藤秀太郎がすばらしき人物なのだ。彼は長編小説を書き上げるべく読み手ひとりもいないまま留年と休学をくりかえし、眼だけがぎらぎらするようになり、「もんどり! もんどり!」と言って、ついには住んでいる所から飛び出して行く。その彼の眼が小説から見えてくるようで、誰も読まない小説を書き続けるそれだけの「だけ」を全てにしていく斎藤秀太郎に惹かれる。「桜の森の満開の下」では知り合った男の原稿を読まされ助言を惜しまない斎藤だが、助言を無視するようになってから男の小説が売れ始める。なぜだかわからないが、私には舞城王太郎の書いた『SPEEDBOY!』(これも好き!)と重なりあって読めてしまい、すっかり斎藤ファンになって読了した。
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