理想的な40代女性の生活を手に入れるために~『働く女! 38才までにしておくべきこと 』

働く女(ひと)!  38才までにしておくべきこと (Asuka business & language book)
『働く女(ひと)! 38才までにしておくべきこと (Asuka business & language book)』
有川 真由美
明日香出版社
1,365円(税込)
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 働く女は強い。されど無敵ではありません。
 
 一生懸命働いている女性は、迷ったり悩んだりしながら、自分の道を進んでいます。20代はとにかく前進、前進の時期。でも、ふと「これでいいのかしら?」と思うもの。周りの友人や後輩たちが「一丁上がり!」というように結婚していくのを横目に、言いようのない焦りや不安を感じたり、周りを見渡して転職したほうがいいような気になったり。「これでいいの? 私は」という疑問は、心のなかで風船のように膨らんで爆発寸前。30歳前後になるとピークに達し、バタバタ転職のために資格取得を目指したり、独立しようとしたり、海外留学を試みたり、婚活をしたり。

 しかし、30歳をすぎると社会の空気からもう「若さ」は通用しないことを身をもって知り、開き直って「仕事人」としての価値を見出そうと、また進み始めます。そうやって仕事を重ねてきた30代の女性たちは本当にたくましいです。

 でも、やっぱり先がよく見えないもの。「結婚するか」「子どもを産むか」「ずっと一人でいるか」「いまの職場に居続けるか」「いまの家に住み続けるか」・・・。行く先には深い霧がかかっていて、そのなかを手探り状態で進んでいるような感覚。先のビジョンなんて、なかなか描けません。それに加えて、時代の不透明さがあります。不況による倒産や人員削減、非正規雇用など働き方の多様化、シングルの増加と、いまだかつてない時代を進んでいます。

 そんな状況下では、「どんな状態になっても、食いっぱぐれない自分になっておく」必要があります。つまり、「世の中に求められ、仕事を提供できる人になる」ということ。この時代、会社や配偶者に依存する生き方がどれだけリスキーなことか。うすうす気づいていることと思います。自分で稼ぐ力がなかったら、自由をあきらめなければならないこと。貯金や保険が一生面倒をみてくれないこと。そして、誰にでもできるような仕事をしてきた女性に、社会って意外と冷たいということに。

 40代はもはや人に甘えたり、泣きごとを言ったりできる状況ではなくなります。むしろ、自分の背中に家族や仕事関係など、いろいろな人たちがもたれかかってくる状態。自分の足で歩くしかないのです。そのために38才までに「頼り甲斐のある自分」になるのです。自分軸をもって自分で決めた方向に進んでいける自分、社会人としてのベースができている自分、仕事の知識と経験を重ねている自分、周りの人と信頼でつながっている自分。そんな自分になれたら、生きていくのにコワイものはありませんよね?

 化粧品会社OL、塾講師、科学館コンパニオン、ユニクロ店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、南日本新聞社編集者などを経て、作家・写真家として活躍する有川真由美氏は、「38才は40才から新たな自分としてスタートするための準備開始時期。季節が二巡するうちに軌道修正とウォーミングアップをする必要がある」と著書『働く女! 38才までにしておくべきこと』で働く女性たちにエールをおくっています。

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