9月22日(火)台風一過

久しぶりに晴れた。というか雨が降っていない。もう2週間くらいずっと雨が降っていたような気がする。

早速走りにいく。ランニングコースのそこかしこに水たまりがあり、SASUKEのように飛び越えていく。15キロ。

シャワーを浴びてこれまた久しぶりの休日を家族で過ごそうと思うも、娘は仕事、息子は友達とドライブ、妻はパシフィコ横浜でライブと午後からはひとりぼっちになる。結局、私を最も必要とているのは今日は施設にいる母親なのかもしれない。

11月刊行予定のとある小説の推薦コメントを依頼されていたので(目黒さんの真似をして面白かったら書きますと答えた)、もう一度ゲラを読む。間違いなく面白いので、コメントを考える。

夕方、息子が帰ってくると、「父ちゃん、たまにはサッカーしようぜ!」と誘われる。

すっかり固くなっていたトレシューに足を入れ、公園に向かい、足元でボールを動かしている息子の対面に立つ。

息子がボールを蹴る。私がボールを止める。そして蹴る。息子が笑う。蹴る動作をしばらくやっていなかったので、とてもぎこちない。筋力が衰えているというのではなく、身体が硬くなっているのだ。そうか、歳をとるとしなやかさが失われるのか。

しばらくボールを蹴り、一対一をやっていたら息が上がり、ギブアップ。まだ15分だよと息子がまた笑う。

夜、ヤオコーで買ってきたカツ丼を食べるも半分食べたところで箸が止まり、残りを息子に食べてもらう。いくら振り抜いても動じない身体、カツ丼をわしわし飲み込む胃袋。もう2度と帰ってこないのだろうか。

乗っ取られていた本の雑誌社のアカウント(@Hon_no_Zasshi)がついに売られてしまったようで、謎の暗号資産の会社に様変わりしている。何度もX社に通報する。

9月21日(月)台風

台風接近、雨風強し。

ジュンク堂書店池袋本店のイベント担当者さんと朝イチでやりとりし、14時から予定していた倉嶋紀和子さんと小宮山雄飛さんのトークイベントは残念ながら中止と決まる。楽しみにしていたファンの皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいとなるが、安全が最優先なのだった。

突如ぽっかり空いた休日。外は激しい雨。本を読んで、昼寝して過ごす。

9月20日(日)さよなら、志津BOOKフェス2日目

8時に家を出、10時ちょうどにときわ書房志津ステーションビル店さんに到着。「さよなら、志津BOOKフェス」2日目。2日目ということは最終日だ。

外は大雨だが、10時半スタートからお客さんが途切れることなくやってくる。近所の人、遠方からの人、すごいことである。すべてこれまでの蓄積の力。おかげさまで昨日に引き続き、たくさん本が売れていく。3冊ずつ持ってきた本がだいぶ売り切れてしまい、お店の在庫を借りて売り場を維持する。こんなことこれまでの出店で経験したことがない。本当にすごいことだ。

16時45分。とある版元の営業にして、日野店長の友達でとあるM氏が、ギター片手にステージに立つ。ミュージシャンでもM氏が、「いい事ばかりはありゃしない」(RCサクセション)と「デイドリームビリバー」(タイマーズ)を歌い上げる。日野さんは涙を流して拳を突き上げ、「ありがとうございました!」と応えた。

本屋さんは、本を売る場所である。
しかし、本当にそれだけなんだろうか。
昨日と今日、それだけではない何かをたくさん見せてもらった。

そしてときわ書房志津ステーションビル店さんには、本屋さんが社会と繋がっているといういうことを改めて教えられた。

9月19日(土)さよなら、志津BOOKフェス1日目

朝7時に家を出、武蔵野線、総武線、京成線と乗り継ぎ、9時に志津駅に着く。

ちょうどビルがオープンしたので、白水社の小林さん、亜紀書房の岡部さん、カンゼンの伊藤さん、そして誰よりも早く志津に到着していたビーナイスの杉田さんともども入店する。するとエプロン姿の日野店長が段ボールを運んでいたので、早速みなで手伝い、各版元の机に荷物を置いていく。まるで浅草のBOOK MARKETのようだが、本日は10月の閉店を前にしたイベント、「さよなら、志津BOOKフェス」なのだった。

ブースに本を並び終えた頃、事務の浜田も到着。二日間、彼女も売り子として店に立つのだった。遠いし、シルバーウィークだから来なくていいと言ったのだけれど絶対行きますと頑なで、彼女なりにときわ書房と日野さんに想いがあるのだろう。

午前中はわりと空いていたが(これはいつもそうらしい)、午後からどっとお客さまが増えてくる。そしてレジに行列ができるほどたくさんの本が売れていく。

都心から一時間から一時間半かかるお店にぞくぞくと人がやってくる。これはときわ書房志津ステーションビル店さんが長い年月をかけ築き上げてきた信頼の成せる業だ。ノンフィクションや人文書、また小さな出版社の本などを力強く展開してきてくれたのだ。出版社だけでなく多くの著者が、ときわ書房志津ステーションビル店さんを頼りにしてきた。なによりもお客さまがその品揃えを頼りにしてきたのだ。

イベントとは関係なく、お店には10時のオープンから雑誌や本を買ういつものお客さまがやってきていた。あのお客さまたちは11月以降どこで本を手にするのだろうか。ぶらりとサンダルで本を買いに行くことができるのだろうか。

9月18日(金)YouTube

朝、8時に新宿のブックファーストさんに向かう。本日はYouTubeの撮影の立ち会いなのだった。といっても待ち合わせまで30分ほど時間があったので、店前のベンチに座って佐原ひかり『夜の海をゆく人よ』(幻冬舎)を読んでいると、アジア系の女性から「すみません、ここにはどうやっていったらいいでしょうか?」と心底困った様子で声をかけられる。

向けられらスマホを見ると道順を記した画面が表示されているのだが、それがいまいちわかりづらく、住所から検索すると向かいのビルだった。

しかしこの地下道は反対側に出口がなく、なかなか説明しづらい。なのでそのビルまで連れて行ってあげることにすると、その女性「時間は大丈夫ですか?」と心配そうに聞いてくる。30分前行動の私には常に時間に余裕があるのだった。

無事、その女性を目的地に送り届けると、胸の前で両手を合わせて感謝をされる。なんだかいい一日になる気がする。

2時間ほどの撮影が終わり、昼前に会社に出社。シルバーウィーク前にDMを投函しようと(しかしシルバーウィークには配達がないのであまり意味がない)、助っ人さんとともに封入活動に勤しむ。

夕方、デザイナーの松本さんがやってきて、増山たづ子『ふるさとにまさる ふるさとはなし』のカバーデザインや収録する写真の並びなどを確認する。

ゲラを見ながら、この本を出せたらもう死んでもいいかと思った。

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