7月27日(月)砥上裕將『ミサゴの守る町』

  • ミサゴの守る町
  • 『ミサゴの守る町』
    砥上 裕將
    講談社
    2,200円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HMV&BOOKS
  • 龍の守る町
  • 『龍の守る町』
    砥上 裕將
    講談社
    1,980円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HMV&BOOKS

東浦和駅前のPRONTOで読み終えた砥上裕將『ミサゴの守る町』(講談社)は、『龍の守る町』の続編にあたる消防士の物語なのだが、その熱さたるやヤケドしそうな熱量である。

しかしそれは消防士の物語だからといって迫り来る炎の熱さではない。登場人物みなが熱いのだ。「町のために」「誰かのために」「家族のために」という想いに胸が焼き尽くされ、気づけば滂沱の涙があふれていた。

7月26日(日)病院

昨日、イベントがあったおかげで今週は母親の介護は休み。今週だけでなく来週も文学フリマ香川で、再来週はBOOK MARKETがあるため介護は休みで、母親は一ヶ月介護施設にいることとなる。浮かんでくる罪悪感をランニングで蹴散らす。

夜、仕事から帰ってきた息子が、同居している義母に声をかける。
「ばあちゃん、明日、病院何時に行くの?」
夢中でうなぎを食べていた義母は「えっ?」と聞き返した。
息子が改めて大きな声でゆっくり聞く。
「びょ、う、い、ん、何、時、に、行、く、の?」
「ああ、明日は9時45分よ」
「わかった。おれが車で送っていくから」と息子は笑顔を向ける。
「明日は仕事ないの?」
「午後からだから大丈夫」
義母は風呂場に向かう息子に両手を合わせて頭を下げていた。

7月25日(土)わざわざ

夜、中延の隣町珈琲にて世田谷ピンポンズさんと又吉直樹さんのトークイベント立ち会いがあり、その前に丸善丸の内本店さんと有隣堂大井町店さんを覗くと、どちらも大盛況で、しかも若い人が多い。平日の売り場と全然ちがう景色だ。

銀座の教文館さんもおっしゃっていたが、どこも土日型になっているということなのだろうか。いまどき平日に本屋さんに行ける余裕の人なんて限られているということか。

そもそももはや日常に本屋さんはなく、「わざわざ」いくところになっているということだろう。

わざわざいく本屋さんに出向く本を作らねばならない。

7月24日(金)インターン

本の雑誌社でインターンをしたいという学生がやってる。本の雑誌社では求人をしておらず、なのでインターンというのを受け付けていないのだが(そもそもインターンというのがなんなのかもわかっていない)、それでも仕事の話を聞きたいというので2時間ほどお話しする。

きっと私の子供も、こうしてどこかで大人のお世話になっているのだろう。

7月23日(木)100万部の秘密

  • ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026 (通常盤) (CD) - ザ・クロマニヨンズ (特典なし)
  • 『ザ・クロマニヨンズ ツアー JAMBO JAPAN 2025-2026 (通常盤) (CD) - ザ・クロマニヨンズ (特典なし)』
    ザ・クロマニヨンズ,-,-
    ソニー・ミュージックレーベルズ
  • 商品を購入する
    Amazon
    HMV&BOOKS

昼、お茶の水のディスクユニオンでザ・クロマニヨンズ「JAMBO JAPAN 2025-2026」を購入する。

一昨年だかにラジオから流れてきた「キャブレターにひとしずく」を聴いて魂が奮い立ち、しかしザ・クロマニヨンズはApple Musicなどのサブスクはやっていないので、その一回しか聴けずにいたのだ。この度、ライブ版が発売になったと知り、来週に迎える自身の誕生日プレゼントとして買い求めた。

丸善津田沼店を訪問しSさんと話していると、「杉江さんも一緒に飲んだことのあるS出版のIさんからこの間、連絡あってさ。彼女が作った本が、11年かけて100万部達成したんだって」と教えていただく。

そういえばネットのニュースか何かで見たかもと思っていると、「そうやって時間かけて売り続けるってすごいよね。俺たちすぐ見切っちゃうし」と話しを続ける。

言われてみれば2ヶ月や3ヶ月売れなければ私ももうダメかと見切ってしまいがちだし、たとえ売れたとしても11年間販促し続けるのは並大抵の思いではできない。たしかにそうだなあと感心しながらも、実は私は別のところに深く感心したのだった。

100万部の報告をわざわざ書店員さんにするS出版のIさんすごくない!?と。

たとえ本を売り出すときにお世話になったとしても11年も前なのだ。書店員のSさんもその間にあちこち異動されていたし、そのS出版Iさんも本を作っているのだから営業から編集に立場も変わってると思うのだ。

それが100万部達成という最も華やかなときに、初めの一歩を踏み出した頃を思い出し、きちんと報告できるだろうか。

こういう丁寧な仕事をしているからこそ、その本は100万部に辿り着いたのだろう。

来週には私も55歳になる。まだまだ学ぶことばっかりだ。「キャプレターにひとしずく」を垂らし、「フルスイング」でがんばろうと思う。

« 前のページ | 次のページ »