6月23日(火)水まんじゅうと自転車

朝、噂に聞いていた大垣名物水まんじゅうを駅前の金蝶園総本家にて買い込む。注文すると地下水で冷やされている水まんじゅうに流水をあてぷるぷると抜き出し、容器に入れてくれる。すぐさま食べたい気持ちをこらえ、養老鉄道に乗り込む。

その養老鉄道は自転車を乗せられるようで、こどもを連れたお母さんがママチャリごと電車に乗って行く姿に驚く。生活の電車。

昨日に引き続きNさん宅で、松本さんと写真を見続ける。

午後、松本さんの粘り腰のおかげで、素晴らしい写真と出会え、達成感を得る。大垣駅を後にし、浦和に帰る。帰宅後、水まんじゅうを冷蔵庫で冷やし、食す。美味い。

6月22日(月)大垣

母親を介護の車に乗せると急ぎ足で駅へ向かい、急いで東京駅へ。デザイナーの松本さんと合流し、11時12分発ののぞみ27号に乗って一路岐阜の大垣を目指す。

13時32分、無事大垣に着くと、写真家・増山たづ子さんの著作権継承者であるNさんが車で迎えにきてくださり、さらに一路Nさんのご自宅へ向かう。

この秋刊行予定の増山さんの本に使う写真をセレクトする......といっても増山さんはその生涯で10万枚以上の写真を遺されており、その大部分は現在これまたこの秋に広島で開催される写真展のため貸し出されており、本日は残ったアルバムの中で必要なものがあるか確認作業をする。

本を一冊作るというのは地道なことの繰り返しだ。それをできるのはこの本を世に出したいという想いひとつなのだった。

松本さんと夕方5時半過ぎまで諸々の作業をし、残りは明日ということになる。大垣駅のクインテッサホテルに宿泊。

6月21日(日)成人式の着物

雨が上がったので母親と散歩に行こうかと準備していたところへ、母親の友達がやってくる。

開口一番、タケダさんの旦那さんってまだ生きてたっけ?と尋ねてくる。聞けばその旦那さんが以前着物の販売の仕事に携わっていた時に娘の成人式の着物を選んでもらったそう。時が流れその着物を今度は孫が成人式で着ることになり、良いものを選んでくれたおかげとお礼を言いに行きたいというのだった。

その旦那さんとは母親の散歩中に挨拶していたこともあり健在も健在なのだが、振袖を作って30年以上経ち、また感謝を伝えにいくというおばさんの心意気に、そういうものなのか?と軽く驚く。

日本代表戦を終えてしばらく経った頃、家のピンポンが鳴る。玄関を開けるとまたおばさんが立っており、お礼に行ってきたという。

旦那さんは報告を聞いて涙を流したそうだ。

それはそうだろう。自分が選んだ振袖が長い時を経って、また人の役に立つというのだから。そしてそれをわざわざ報告に来てくれる人がいるというのだから。

私が作り売る本も、そういうものであって欲しいと願うのと同時に、何年経っても感謝の心を忘れないおばさんのような人にならねばならないと胸に刻んだ。

6月20日(土)沢木耕太郎『途上の王国』

  • 途上の王国 ⼀号線を北上せよ モロッコ天涯編 (SWITCH LIBRARY)
  • 『途上の王国 ⼀号線を北上せよ モロッコ天涯編 (SWITCH LIBRARY)』
    沢木耕太郎
    スイッチ・パブリッシング
    2,310円(税込)
  • 商品を購入する
    Amazon
    HMV&BOOKS

週末実家介護のため9時に施設へ母親を迎えにいく。

沢木耕太郎『途上の王国 一号線を北上せよ モロッコ天涯編』(スイッチ・パブリッシング)読了。

10代の終わり、本を読み出した頃、気づけば『深夜特急』をむさぼるように読んでいた。

誰かに薦められたわけでもなく、書店で導かれるように手にしていたのだろう。

あれから30年以上の月日が経ち、また私は沢木耕太郎の新刊を手にしている。

ページを開いて数行読んだ瞬間に思い出したのは「憧れ」だ。旅への憧れ、自由への憧れ、沢木耕太郎への憧れ。最新作を読んでもその憧憬はまったく変わらない。

沢木耕太郎、やっぱりすごい。

6月19日(金)古典籍

午前中、オンラインの座談会を収録してから出社。すぐに内田剛さんがやってきて、Podcast「POP王の愛と自由と平和な本語り」を収録。

古書会館で開催されている「新興古書即売展」を覗くも、いまだスッキリ隊でも目にしたことのない和綴の本や軸物が多く、すぐさま退散。古書の世界の奥深さを垣間見る。

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