« 前のページ | 次のページ »

8月21日(日)

 5時起床。ランニング15キロ。久しぶりに涼しく走りやすい。もう激暑は帰って来なくていいのではなかろうか。

 昼前に車で娘をバイト先に送っていき、そのまま実家へ。ひと月ほど前から腰骨の圧迫骨折で寝たきりとなっている父親の様子見。少し痛みがひいたようだが寝たきりによる筋力低下と痴呆が進んでいるように思える。すき家で買ってきた牛丼を食べさせるもミニ盛の半分も食べられず。一か月前は並盛りに牛皿を足していたというのに。

 買い物がしたいという母親を車でドラッグストアに連れていく。介護オムツなどカートいっぱいに買い込むと、「自転車で買いにくるつもりだったんだけど、いったい何往復したらいいのか困ってたのよ。すごく助かったわ」とえらく喜ばれる。買い物なんてなんでもないことだが、母親にとっては大仕事なのだ。元気に見える母親に父親のことをすっかり任せていたけれど、母親も相当疲弊しているのだった。ふわふわと当事者として介護に取り組む覚悟を持てないまま夕方帰宅。

 そんな灰色の休日の中、いわゆる独立系書店さんからの注文や新規取引の依頼のメールが何件も届き、ぽっと心に火が熾きる。すぐに発送日を記し返信。

 夜、娘を迎えに行く。頼まれたわけでもなく、なんとなく続けてきた車での送迎も、娘が留学でアルバイトをやめるため、今日が最後となる。

 人生を振り返るときが来たら、きっと毎週日曜に「Barakan Beat」を聴きながらの娘との短いドライブはかけがいの時間だったと思うだろう。次に娘を迎えに行くのは一年後の成田空港だろうか。

« 前のページ | 次のページ »