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10月2日(日)

  • シャギー・ベイン
  • 『シャギー・ベイン』
    ダグラス・スチュアート,黒原 敏行
    早川書房
    3,850円(税込)
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 本日もキンモクセイの香りを追いつつ、8キロラン。ちょうどよい気候。

 ひと月ほどかけて、ゆっくりゆっくり読んできたダグラス・スチュアート『シャギー・ベイン』(早川書房)読了。

 グラスゴーの閉鎖された炭鉱の町で暮らす少年シャギーは、お母さんが大好きだった。しかしそのお母さんは二人目の旦那に捨てられると月曜日と火曜日に支給される福祉給付金をすぐにお酒に変えてしまうほどのアルコール依存性に陥ってしまう。

 どんなに手を差し伸べても、どんなに愛しても、母親はアルコールの世界から抜け出せない。切なく苦しい物語をシャギーの優しさが包む。ケン・ローチに映画にして欲しい。

 夜、息子をバイト先に迎えにいくと、初めてお給料を手にした息子が給料袋を開けながら大興奮。

「やばっ! えぐっ! すげー! 札束じゃん!! バイトってこういうことか! オレ、がんばろー!」

 私も息子を見習って、明日から初心に戻って働く所存。

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