4月10日(月)
「本の雑誌」5月号が出来上がってくるので出社する。
「どうして会社なんか来てるんですか!」と事務の浜田に叱られる。
その浜田も実は私の父親に会ったことがあり、それは2002年のワールドカップのときだった。試合当日、突如日本代表戦のチケットが手に入り、浜田と浜田の友達となぜかわが父親と埼玉スタジアムで観戦することになったのだった。
私を叱りながらも浜田の目には涙が宿っていた。
11時、いつもの倍近い厚さの「本の雑誌」が印刷所より納品される。しかも一度では運びきれず、とんぼ返りし、さらに車に積んで運んでくるという。
助っ人二人と共に、今号用に準備した封筒にどんどん詰めていく。無心になれるこの作業が私は大好きなのだが、今回ほど無心になれることに感謝したこともない。
ただ私がこの手の単純作業が得意なのも、幼き頃から父親の町工場でパートさん達が作業するラインに入り、組み付け作業に勤しんでいたからなのだった。
13時に再度印刷所が納品し、15時に封入作業も終了となる。
丸善お茶の水店さんにて、「いやはや すごいぞ ぶっとぶぞ 《解説:北上次郎》の文庫、集めました」フェアがスタート。