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6月2日(金)

  • ヤマケイ文庫 完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?
  • 『ヤマケイ文庫 完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』
    田中 康弘
    山と渓谷社
    1,155円(税込)
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 雨。どんどんひどくなるらしい。編集の松村と経理の小林は自宅待機。浜田と私のみ出社。

 昨日、サインしにいらしてくださったカミムラ晋作さんの『黒と誠』(双葉社)を、直販サイトに在庫登録する。すぐに注文が届き出す。おそらく今日には売り切れてしまうだろう。

 今回は双葉社の人が本の取り扱い(卸し)を許してくださったのでこうして販売することができたけれど、もし他の出版社からも仕入れることができるなら、椎名さんや沢野さんやあるいは高野秀行さんや宮田珠己さんなど「本の雑誌」でお世話になっている人たちの新刊が出る時にサイン本の受付・販売をしてもよいのではないかと思ったりする。他社本を売っている場合ではないのだが。

 時間とともに雨がひどくなっていくので、武蔵野線が動いているうちに帰ることにする。その前に、月曜日の飲み会を母親の入院でドタキャンしてしまった非礼を詫びに早稲田の古書現世さんに向かう。店主の向井さんは、せっかく買取してきた本に多数の書き込みがあり、肩を落としていた。

 当然ながら古書市場では、書き込みや折り込みのある本は極端に値が落ちてしまう。というかほとんど値がつかなくなってしまう。読んでる時は自分のものなので書きこもうが折ろうが関係ないけれど、蔵書のSDGsを考えるならば書き込みは絶対NGなのだった。

 ぎりぎり間に合ったかと思った武蔵野線は、南浦和駅で乗車してから1時間動かず。1ミリも動かない。これを見越して早めに帰ってきたつもりだったが、武蔵野線の方がずっと上手だった。雨風よりも先に武蔵野線が本領を発揮している。乗り入れしている京葉線が運休し、西船橋での折り返し運転になっているのだが、それがうまくいっていないらしい。ここから先各駅に電車が停まっている状況だというが、私の降りる東浦和駅には貨物列車が停まっているという。久しぶりに武蔵野線らしい武蔵野線だ。

 1時間が過ぎてやっとのろのろと動き出す。一駅が遠かったが、帰れただけマシだと思おう。ドイツにいる娘から「1時間遅れくらいドイツでは普通」とLINEが届く。

 激しい雨音を聞きながら、田中康弘『日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』(ヤマケイ文庫)を読む。

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