3月15日(金)THIS IS 本屋さん
陽気に誘われたのか銀座の街中はたくさんの人出。そんな中、銀座の教文館さんを訪問。店内も多くのお客様が棚を眺め、本を手にしている。
教文館さんのすごいところは店長や担当が変わってもお店の質が変わらないということ。これぞまさしく老舗ということなのだろう。
いつも楽しみにしている階段半ばにあるフェアコーナーでは、佐久間文子編『キャラメル工場から 佐多稲子傑作短篇』を軸に、独自の選書のフェアが行われており、つい2階に上がるのを忘れて、足を止めてしまう。
また2階の各所エンド台で広げられているフェアも楽しく、さらに棚を見れば、隣の本との意図を感じさせる本がしっかり整理整頓され並べられている。THIS IS 本屋さん、だ。文芸担当のKさんは、「一日休むとダメなんだよね」と、まるで休日すら惜しむかのように棚に手を入れている。
銀座から丸の内線に乗り、本郷三丁目から本の店&companyさんを目指す、も、途中でもしやこれは千駄木の往来堂書店さんを経由して向かった方が営業ルート、というか本の散策ルートとしてベストなのではないかと気づく。
もちろん最寄り駅は南北線の東大前駅なのだけれど、本の店&companyさんのある通りは、往来堂書店さん目の前の千駄木二丁目の信号を根津神社北口方面に登っていった道なのだった。
これで池之端の古書ほうろうさんから千駄木のひるねこBOOKSさん、そして往来堂書店さん、さらに本の店&companyさんと不忍ブックストリートはさらに充実するのだった。
本の店&companyさんは引き戸をがらりと開けた店内に、背表紙がしっかり面を合わせて揃えられ、まるで一枚の絵画のようにも見える素敵な本屋さん。昨年9月にオープンされ、すでにたくさんの常連客さんがいらっしゃるそう。
その理由もすぐわかる。店主の本への愛情がとっても深いのだ。このお店で買った本は、きっと特別な一冊になるだろう。
ゆっくりと本の話をして、お店を後にする。
夜は某所で某書店員さんとお酒。
暗い話になりそうなのに、終始本を売る話で盛り上がる。