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3月27日(水)一升瓶

夜、とある書店の人たちと飲む。

芋焼酎の一升瓶をテーブルの真ん中において、本のこと、本を売ることについて語り合っていると、あっという間に閉店の時間になってしまった。

足元をふらつかせて外にでる。別の駅に向かう書店員さんたちと挨拶をして歩きだそうとしたところ、ひとりの書店員さんが声をかけてくる。

「杉江さん、またお店に来てくださいね」

営業にとって。
いや、人として、こんなにうれしい言葉があるだろうか。

ポケットからハンカチをとりだして、駅へ向かって歩いた。

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