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4月21日(日)みちくさ市

鬼子母神通りみちくさ市に出店。そもそもは昨年目黒さんの蔵書整理をしていたときに、読者のみなさんに蔵書の形見分けをしようよと古書現生の向井さんから提案があり、このみちくさ市に参加させていただいたのだった。

その縁で今年も出店させてもらうこととなり、曇り空の下、机に本を並べる。こうして読者のみなさんに直接本を売るのは、昨秋の神保町フックフェスティバル以来の約半年ぶり。

開店と同時に鬼子母神通りにはたくさんの人が集まり、あちこちの売り場で本に手を伸ばす光景が繰り広げられ、わが本の雑誌社のブースにもたくさんの方がやってきてくださる。

そんななか二桁の号のバックナンバーを手にした方が、「この号、大学を卒業して高松の実家に帰った頃に読んでいた号です。あの頃、高松で『本の雑誌』を購入するのが大変で、あちこちの本屋さんを廻って手にしたときのほっとした気持ちが忘れられません」と話すのであった。

人生の思い出の中に「本の雑誌」があることに感動する。49年続いている雑誌というものはそういうものなのだろうか。毎号、私は一生懸命作っているのだけれど、より一層、気持ちを入れて作らなければと身が引き締まるのだった。

こういう出会いこそイベントの醍醐味だ。

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