5月23日(木)海苔弁
晴天。朝、8時半に出社。大机に坪内祐三『日記から』の再校ゲラを広げ、確認作業。
11時半、昨日沢野さんから届いた1万円をもって、九段下の「いちのや」に海苔弁を買いに行く。5人分の弁当がずしりと重い。さらに帰路、成城石井でデザートも追加。社内ランチで大いに盛り上がる。
満腹になり、再校ゲラの確認作業を一旦やめて、来月から八重洲ブックセンター京急上大岡店さんで開催いただくフェアの品出し。在庫僅少本を並べていただくため、社内の倉庫を物色。
午後、営業。
銀座の教文館さんを訪れる。階段あがった踊り場では朝日文庫のフェア。たいへん売れているそう。相変わらず隅々まで手が入り、しっかり耕された売り場が楽しい。文庫がいまどき棚からたいそう売れるというので驚く。夏目漱石、三島由紀夫、川端康成、太宰治などは補充が追いつかないのでストックももっているそう。
その後、八重洲地下街を覗き、来月14日にオープンする八重洲ブックセンターグランスタ八重洲店の場所を確認。窓の隙間から覗くとまだ棚ひとつない店内だけれど、ここが本で埋まるのかと思うとワクワクしてくる。
夜、家に帰ると娘が恩田陸『spring』(筑摩書房)を読んでいた。
「今日は本を買うのに電車乗って本屋行ったよ。恩田陸の新刊出てるの知らなかったよ」
一昨年、私の住む街は本屋が2軒閉店し、本屋のない町になっている。