6月14日(金)夏始まる
9時半に汗をかきながら出社。なんと今日は30度を越えるらしい。
会社に着くとお隣さんの書泉の事務所からKさんが出てきたので会社に招き入れ、話題の書店カバーガチャポンの話で盛り上がる。話の流れから売場の企画となり、こちらもまた実現したら面白そう。やはり雑談が大切だ。
坪内祐三『日記から』の見本を携え、市ヶ谷の地方小出版流通センターさんへ。あまりの暑さに途中ペットボトルの水を買う。
見本を手にしたKさんが、「これ、いいんじゃない」とつぶやかれ、とてもうれしくなる。ここまで、私とデザイナーさんだけの間でこの本はいい本だと信じて作ってきたわけだけれど、初めて第三者の目に触れ、そこで好意的に受け止められるのは心底ほっととするのだった。
まあ、まだ売場に並んで実際にお金を払われて購入されたわけでないので、スタート地点にも立ってないのだけれど、それでも一安心する。
「@ワンダー」の外の棚で宮本常一『山に生きる人びと 日本民衆史2』(未来社)を300円で購入し、12時過ぎに会社に戻ると、AISAの小林さんがアイスの差し入れを持ってやってくる。ぺろぺろしながら、しばし雑談。
1時半に佐久間文子さんが来社され、できたばかりの坪内祐三『日記から』をお渡しする。とても喜んでもらえて、この半年抱えていた緊張が溶ける。
『一九七二』や『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』など坪内さんがいかにして歴史を書こうとしていたのか、そしてその中でこの『日記から』の立ち位置など、佐久間さんの解釈に目が見開かされ、腑に落ちる。
夕方、沢野さんから電話。鰻重の本場について話す。
『クレイジー酒ジャーニー』の初校ゲラを読みつつ、来月の新刊めったくたガイドの原稿を書き、松村に送る。
18時半に退社。上野まで歩いて、京浜東北線に乗って帰宅。大きく葉の開いた蓮で埋め尽くされる不忍池の夕焼けがたまらなく美しい。