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6月15日(土)呼吸困難

週末実家介護生活22週目。

夕方、母親に話しかけたところ、ちょうどお茶を飲んでいたところだったらしく激しくむせ返り、なんとそのまま呼吸困難に陥ってしまう。「ああーーー」と息がつまり、慌てて背中を叩くも回復せず、唇も紫に変色しだし、時間にしておそらく30秒くらいだっただろうが、「ああ、こんな風にして母親の人生は終わってしまうのか」と死を覚悟したのだった。

その後、どうにか呼吸回復、「はあはあはあはあ」と三途の川の一歩手前で戻ってきた。さっきまで笑っていたのがすぐそこは死。年を取るというのは生と死の間がとても身近になっているのだ。

以前、母親が入院していたときに、「のどが乾いた」というのでペットボトルの水を差し入れたところ、看護師さんから「とろみをつけたもの以外飲ませないでください」と言われたのはそういうことだったのかと今更納得する。

夜、息を詰めた母親の顔が何度も思い返され一睡もできず。

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