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6月18日(火)注文は売る気の熱いうちに届けろ!

土砂降りの中、明大前のWIRED CAFEへ。高野秀行さんとデザイナーの金子さんと落ち合い、10月刊行予定の『クレイジー酒ジャーニー』の口絵の方向性を議論する。『謎の独立国家ソマリランド』に並ぶ傑作を作ろうと意見を出し合う。

昼過ぎ、会社に戻ると、事務の浜田から、東京駅の八重洲地下街グランスタにオープンしたばかりの八重洲ブックセンターさんから、「本の雑誌」の注文が届いていると報告あり。

「雨だから明日でいいんじゃないてすか?」と事務の浜田に言われるが、営業の鉄則は、「注文は売る気の熱いうちに届けろ!」なので、ビニール袋に包み、厳重包装で東京駅へ向かう。

やっぱり八重洲ブックセンターのマークは東京駅に似合うなあと眺めつつ納品。私は18歳の夏に八重洲ブックセンター本店でアルバイトを始めたのが、本の世界に入った第一歩であり、出版に大切なことはすべて八重洲ブックセンターで教わったと思っているので、場所と規模は違えど、故郷に帰ってきた感じがして感無量なのだった。八重洲ブックセンターらしいしっかりした品揃えと商品量にうれしくなる。

夜、「誘われた飲み会は一切断らない」をモットーにしているK社のHさんから、「今夜空いてないですか?」と誘われ、これは何かの挑戦状かと思い、受けて立つことにする。

小川町の「広島県府中市アンテナショップNEKI」で、某社の編集者も合流し、備後府中焼きを食しながら、とことん小説の話。

そういえば今朝は精文館書店中島新町店の久田さんと、書評家でないわれわれはどんな書評や文庫解説を書けばいいのかをメッセンジャーでやりとりしていたのだった。

どっぷり一日中、本の話をしており、帰りの電車で笑いが込み上げる。

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