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7月5日(金)誓い

午前中、企画会議。10月号の特集を決める。

昼、注文いただいた本を持って本の店&companyさんへ。こちらのお店は東大前駅が最寄り駅なんだけれど、神保町から南北線に乗るのはなかなか面倒で、地図を眺めているうちに神保町から都営三田線に乗り、白山駅で下車すれば、歩いていけると気づく。

というわけで納品すべき本を抱えて、炎天下の中、とぼとぼ歩く。いつか行きたい兆徳はすでに10人以上の人が並んでおり、本日もチャーハンにあ理つけず。

10分ほど歩いて、本の店&companyさん到着。2度目の訪問ながら笑顔で迎えていただき、暑さも忘れる。

それにしてもこのお店の本棚は綺麗だ。いや本棚が綺麗なのではなく、そこに並べられた本が綺麗なわけだが、びしっと背表紙が面を合わせて並べられており、端から端までゆっくり眺めていきたくなるとてもいい本屋さんだ。

納品を終え、しばしお話の後、今度は東大前駅から南北線に乗り、飯田橋へ。

9月号の特集のため、東五軒町に引っ越しされた河出書房新社へ取材に伺うのだけれど、その前に「創元 夏のホン祭り」を開催している東京創元社を覗く。

一階の倉庫を開放し、本やグッズを並べて販売しており、この暑さの中、レジには行列ができており、東京創元社の人気を思い知る。その行列のなかに北原尚彦さんの姿を発見する。

古き付き合いの取締役のYさんとお話をしていると、ご近所双葉社のOさんが差し入れを持ってやってくる。手ぶらできてしまった自分を恥じる。

昼ごはんに歩きながらチョコモナカジャンボを食し、新社屋になったトーハンを仰ぎ見、河出書房新社さんに到着。とっても綺麗で、立派な社屋にびっくり。こういうオフィスで働く人生が私には結局訪れなかったことに涙があふれそうになる。

それはともかく、こちらでインタビューしたある人の奥様が、なんと私が本の雑誌社に入社した頃、とある大型書店の文芸担当者だったと衝撃の告白をされ、腰を抜かすほど驚く。

当時の私は、今の100倍くらい書店さんを回っており、書店員さんとももっとしっかりコミニケーションをとっていたのだ。それが今では言い訳ばかり口にして、思ったように本屋さんを回れず、"炎の営業"など名折れもいいところだ。

あの頃お世話になった書店人さんにがっくりされないよう、そして若き自分に恥じぬよう、改めてしっかり本屋さんを廻ることを胸に誓う。

夜は、東京創元社を訪れていた書店員さんと飯田橋の「雅楽」で酒。〆のうどんが美味すぎた。

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