12月26日(木)東海林智『ルポ 低賃金』
今年を代表する本であり版元として、東海林智『ルポ 低賃金』(地平社)を読み始めたのだが、ここまでしっかり取材され、しかも男女の格差や正社員と非正規との差などしっかり数字をあげて記されると、自分がとんでもない社会をサバイブさせられていることを思い知らさせれ、いつの間にこんな社会になっていたんだと怖くなってしまった。
さらに恐ろしいのは私の生活が、この低賃金の上に成り立っていることだった。出版に関する仕事も一部を除いてほとんど最低賃金で運営されており、そんなことを考えながら読んでいると、案の定王子の取次の現場や図書館の非正規公務員のことが知るされていて、喉元にナイフ突きつけられた気分になる。