1月5日(日)『ストリップ劇場のある街、あった街』
午前中、父親の墓参りと車椅子を押しての散歩。
午後は、早乙女宏美『ストリップ劇場のある街、あった街 浅草・新宿・船橋・札幌の〈ピンク文化〉とそれを支えた人びと』(寿郎社)を読んで過ごす。
「S&Mスナイパー」に連載していた原稿に大幅に加筆修正、書き下ろしで「札幌」を追加した本書は、ストリップの歴史、日本の風俗史、そしてストリップ劇場のあった街の様子が克明に綴られていて、まずそれに夢中になってしまう。
さらに著者本人が元踊り子ということで、ときおり語られる体験談や心情が文章に活力を与え、ストリッパーという仕事やその誇りも教えてくれる。ルポルタージュ好きや街ノンフィクション好きは必読の一冊だ。
また同じ本作りをしている人間としては、カバー、表紙、スピン、花ぎれ、版面とすべてが百点満点で、読書始めとして大満足。こういう本を作れるようになりたい。