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2月28日(金)19連勤

午前中、椎名誠『哀愁の町に何が降るというのだ。」の見本が届いたので、初回注文〆作業。椎名さんの本を本の雑誌社から刊行するのは、2006年刊の写真集『ONCE UPON A TIME』以来の19年ぶり。

午後、高野秀行さんと都内某所に向かい、某人気YouTubeの収録。

本の売上に影響あるものがすっかり移ろい、今や新聞や雑誌に取り上げられるよりも、YouTubeが主勢力になっているので、大変ありがたい。

しかしそれはかつての、というか今もその影響力を誇るテレビと一緒で、要するに「読む人」でなく、「見る人」に届けなくてはならないということだろう。

夜、帰宅後ランニング。

19連勤が本日で終わる。この間に起きたことを走馬灯のように振り返りながら走る。

そもそもスケジュールを組んでいたときには休みがあったはずなのだが、さらに突発的にイベントが組み込まれ、気づけば二つの祝日も含め19日のうち6日あった休みは全部イベント立ち会いとなり、連続出勤状態に陥ってしまったのだった。

マジか、と思ったものの、私ももう30年以上働いているわけで、一日は一日で24時間であることは変わらず、それをたんたんと19日間続けたら、必ず仕事は終わり休みが来るということはわかっているのであった。

だから先のことは考えず、とにかく今日一日を必死に過ごすようにしたのだった。

そして、おそらく今後も含めてこんなに求められる日が続くというのもないだろうと、ひとつとお祭りとしてとらえて過ごしたため、あまり疲弊せずに19日間乗り越えることができた。

イベントをやって本が売れるのか? おそらくやってもやらなくても売上は変わらないだろう。

しかし、変わらないならやらない、ではなく、変わらないならやる、というのが私のポリシーなのだった。なぜならやった方が楽しいからだ。そして、変わらないように見えて、実は少しずつ変わっているのだ。

そんなことを考えながら8キロほど走り、連勤終了を自ら労う。

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