3月9日(日)山森英輔、有元優喜『異形のヒグマ OSO18を創り出したもの』
昨日と一転、晴天となる。母親の車椅子を押して、父親の墓参りと散歩。梅の木にメジロ発見。
山森英輔、有元優喜『異形のヒグマ OSO18を創り出したもの』(講談社)読了。
「家畜の糞尿が長期間貯め置かれ、増殖したアンモニア臭。腐敗した野生動物の内臓や毛皮から発生する、酸っぱさの混じったすえた匂い。生物の生きた名残が、蒸発しきらずにゆらゆらと宙に漂っている。堆肥の山から二〇mは離れていたが、それはまるで私の顔の前に存在しているかのように、鼻腔を突き刺してくる。」
番組を見た時に驚愕したのだが、ディレクターの方が解体場の堆肥場からOSO18の骨を見つけるために、酷暑の中、防御服と医療用N95マスクでスコップで掘り起こしていた異様な執念のその理由がこの本読んでわかった。
藤本靖『OSO18を追え』(文藝春秋)という先行書があったので一瞬買うのをためらったが、視点も異なり、またドキュメント番組を作る苦難も記され、とても面白かった。