5月17日(土)ぼくの浦和レッズ・ライフ
明日、50周年イベントがあるため、今週は母親には介護施設にいてもらい、週末実家介護はお休み。
雨降る中、埼玉スタジアムへ向かう。
5月6日のガンバ大阪戦同様、ポンチョを着て自転車漕いでスタジアムに行き、屋根のない下で濡れになりながら応援し、自転車漕いで家に帰るという、ダイパもコスパもまったくない一日なのだけれど、先制され、追いついて、さらに引き離されたところに追いつき、そしてロスタイムに逆転ゴールを決めるという、スパチャが許されるなら2万円でも3万円でも支払いたくなるエンターテイメントとして最高の試合であった。
こういうことがあるからサッカー観戦、すなわちクラブを愛することがやめられないのだ。
サポーターの心情を描いた最高の名著、ニック・ホーンビィの『ぼくのプレミア・ライフ』(新潮文庫)では、「いつまでも記憶に残る試合。帰り道、満足感に心を震わせられる試合。そんな試合の必要条件」として
(1)ゴール:多ければ多いほどいい。(中略)ぼくはホームでの三対二の勝利に固執する。
(2)とんでもなくひどいミスジャッジ
(3)観衆の大歓声
(4)雨、もしくはすべりやすい芝など
(5)敵のペナルティ・ミス
(6)敵チームのメンバーに出されるレッド・カード
(7)ある種の「屈辱的事件」
の7つの条件が挙げているのだが、本日の試合はほとんど当てはまる内容だった。唯一、(5)(6)が欠けているのだけれど、それは浦和のゴール3回に、4度のVARが入り、そのすべてがゴール判定だったことで補って余りある興奮を生み出したのである。
それにしてもサッカーというのは恐ろしい。
どこでいつこれだけの興奮の試合が起きるか皆目見当つかず、だからこそ、すべての試合を観に行きたくなるのだ。