11月20日(木)本の力
大阪・河堀口に今年の8月にオープンした本屋さんBOOK'NBOOTHにて、高野秀行さんのトークイベント。
会場でもあったお店の二階で行った打ち上げでは、大阪ならではのボケとツッコミの会話を堪能し、涙を流すこともなかったのだけれど、ホテルでひとりになったらやはり涙がこぼれ落ちてきた。
12年前に『謎の独立国家ソマリランド』を刊行した時にイベント開いてくださった書店員さんがその後退職し、いろいろと激動の末、自ら本屋さん開き、オープン初のイベントを任されたのである。
書店員さんの想いだけでなく、その依頼に二つ返事でOKしてくれた高野さんの心意気。私はどれほど恵まれた人間関係の中で生きているのだろうか。それもすべては本のおかげなのだ。
本っていったいなんなんだろうか。読書というのは大変孤独な作業のはずかのに、なんでこんなに人と人を繋げてくれるのだろうか。
駅まで送ってくれたその書店員さんは別れ際にずっとずっと手を振ってくれていた。
あの本屋さんが、何年、何十年続くために自分にできることを探さねばならない。





