4月12日(日)繁延あづさ『鶏まみれ』
おそらくこの先どんなにたくさんの本を読んだとしても、これほどまでに強烈なノンフィクションは読めないだろう。
繁延あづさ『鶏まみれ』(亜紀書房)は、著者自身が鶏肉を加工する現場で働き、しかもそれは取材ではなく、のちに自身が養鶏場を営むために必要なことであった。
殺すこと、さばくこと、育てること、売ること、食べることすべてが当事者として記されるとてつもないルポルタージュだ。
しかも肉や命のことだけが書かれているわけではない。働くということ、家族というもの、すなわち社会のすべてが描かれている。
この本に出会えて良かった。これまで本を読んできて本当に良かったとつくづく感じた。






