5月20日(水)約束
3月の終わり頃、とある書店さんからFAXで送られてきた注文書に手書きのメッセージが記されていた。そこには「杉江さん、まだいらっしゃいませんね」と書かれていた。
それを目にした瞬間、胸を抉られた。「ご挨拶に伺います!」とメールでやりとりしてから一年が過ぎていたのだ。
こういう約束を守れない人間が、私は一番嫌いだった。いつの間にか自分が一番嫌いな人間になっていた。
すぐに新幹線のチケットとホテルを予約した。訪問を約束した本屋さんは愛知の豊前にあったのだ。
今日、やっと約束を果たせた。その書店員さんは、本を愛し、本を売ることを愛し、たくさん本を売るために試行錯誤を繰り返し、そして本音で語る素敵な書店員さんだった。
なんでもっと早く会いに来なかったんだろうと思ったけれど、こうして出会えたのだからよかったのだと思い直した。
そしてまだ、果たせてない数々の約束が思い浮かんだ。





