6月21日(日)成人式の着物
雨が上がったので母親と散歩に行こうかと準備していたところへ、母親の友達がやってくる。
開口一番、タケダさんの旦那さんってまだ生きてたっけ?と尋ねてくる。聞けばその旦那さんが以前着物の販売の仕事に携わっていた時に娘の成人式の着物を選んでもらったそう。時が流れその着物を今度は孫が成人式で着ることになり、良いものを選んでくれたおかげとお礼を言いに行きたいというのだった。
その旦那さんとは母親の散歩中に挨拶していたこともあり健在も健在なのだが、振袖を作って30年以上経ち、また感謝を伝えにいくというおばさんの心意気に、そういうものなのか?と軽く驚く。
日本代表戦を終えてしばらく経った頃、家のピンポンが鳴る。玄関を開けるとまたおばさんが立っており、お礼に行ってきたという。
旦那さんは報告を聞いて涙を流したそうだ。
それはそうだろう。自分が選んだ振袖が長い時を経って、また人の役に立つというのだから。そしてそれをわざわざ報告に来てくれる人がいるというのだから。
私が作り売る本も、そういうものであって欲しいと願うのと同時に、何年経っても感謝の心を忘れないおばさんのような人にならねばならないと胸に刻んだ。





