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7月8日(水)キャッチフレーズ

朝4時起床。本日は朝ランを取りやめ、某所から依頼を受けている案件に向き合う。

8時までやって会社へ。9時45分出社。梅雨明け、だろうか。暑い。

午前中、会議。10月号の特集は「往復書簡」に、そして昨年神保町ブックフェスティバルに向けてこさえた(雨で売ることができなかった)ZINE 『神保町日記』を今年も製作することが決まる。

午後、中井の伊野尾書店改めBOOKSHOPトランスビューさんに直納に上がる(伊野尾宏之『本屋の人生』、高野秀行『チャットGPT対高野秀行 キプロス墓参り篇』『伸びしろマンがゆく!』)。

伊野尾さん曰く、来店客数は若干減っているが客単価は上がっているそう。お店の半分以上はトランスビュー扱いの本が並んでおり、それはかつての伊野尾書店ではあまりなかった本で、それらを数冊と重ねて買っていかれるお客さまを見ながら、以前の店作りを少し反省しているようだった。

本屋さんとは異なるけれど私もイベントで本を売っていて思うのは、お客さんは本当に何を買うかわからないということだ。データでもこちらの思惑でもなく、もはや「縁」というしかない。

電車に揺られながら昨日の飲み会で『ミニシアターをたずねて』の著者である信濃八太郎さんに言われた言葉が頭に浮かんでは消える。

個展会場から遅れてやってきた信濃さんは、生ビールをぐいっと喉に流し込むと、「僕、杉江さんのキャッチフレーズを考えてきたんです」と言うのだった。キャッチフレーズなんて求めていないし、そもそも発表する場もないのだから必要ないのだ。頼んでもいない余計なことをすると書いて信濃八太郎と読む、みたいなもんだろうか。

信濃さんはビール片手に学芸会で発表するがごとく声をあげた。

「理由は二の次、杉江由次(すぎえよしつぐ)」

完璧でしょうと微笑みを浮かべ、また生ビールをぐいっと飲み干す。

「理由は二の次」......。

たしかにそうかもしれない。

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