『出版アナザーサイド』

ある始まりの終わり1982-2015

著者:藤脇邦夫

定価1728円(税込)

2015年12月7日発売

出版業界再生のヒントが詰まった一冊としても読める、出版界のアナザーサイド・ストーリー!

 

 1982年に白夜書房に入社した著者。「写真時代」編集部の募集に応募して採用されたはずが、なぜか営業部に配属され、以来、白夜書房の曲者営業マンとし て、PR誌「白夜通信」の発行、まんが専門店「まんがの森」の開店、「ザ・ビートルズレポート」の復刊など、営業・編集の枠を超えた業務を次々と展開。小林信彦論『仮面の道化師』、商品としての出版にスポットを当てた出版論『出版幻想論』『出版現実論』を上梓するなど、出版界の風雲児として名をはせる一方、『定本ジャックス』『ロックンロール・バビロン』『ザッパ。ボックス』などの音楽書、耽美小説や韓流映画雑誌など、趣味をいかしたマニアックな出版物を企画、編集し、白夜書房の出版物のイメージを大きく変えていく。

 本書は出版業界のメインストリームではなく、バックストリートでもない、アナザーサイドを一貫して歩み続けた著者が在職中に出会った様々な業界人とのエピソードを満載した回想録であり、出版界の一面史。

 大瀧詠一、小林信彦、高田文夫、朝妻一郎、団鬼六、見城徹、末井昭、鈴木いづみ、佐山一郎、猪瀬直樹、安原顕、渋谷陽一、岡林信康、浅川マキ、竹中労、平岡正明、佐藤重臣、笠原和夫、さらにニール・ヤング、デニス・ホッパー、キム・ギドクなどキラ星のようなスターが次々と登場、著者しか知らないエピソードが一挙に明かされると同時に、マニアックな本の作り方と売り方、書店営業の苦労、「写真時代」「パチンコ必勝ガイド」など白夜書房の大ヒット雑誌の裏話も盛り込むことで、独自の出版論も展開。

■四六判並製 ■256ページ

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