『Y先生と競馬』

著者:坪松博之

定価2376円(税込)

2017年1月23日発売

諸君、競馬を十年間続けるってのは大変なことなんだよ。

 

 没後20年が過ぎてもなお、熱狂的なファンを持つ作家・山口瞳がもっとも愛した趣味のひとつである競馬を、ともに賭けめぐった「直系」師弟の編集者が綴る評伝エッセイ。

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「数年間にわたるこの競馬同行は私にとって、まさに緑鮮やか、ふかふかなターフの上を歩く、夢のような至福の日々でもありました」と記されるとおり、東京競馬場はもちろん各地の競馬場をともにし、競馬専門誌、スポーツ新聞、競馬新聞、パドックを読み解き、「地引き網」「底引き網」「ナンキンタマスダレ」といった買い方で競馬を心底楽しんでいた姿を克明に活写。そして、二人の間には、作家と編集者という関係を越え、互いが互いを思いやる親愛の師弟の情が結ばれる。

四六判並製 496ページ

【目次】
第一章 一九九二年日本ダービー 東京競馬場
第二章 一九九二年天皇賞・秋 東京競馬場
第三章 一九九三年日本ダービー 東京競馬場
第四章 一九九三年東北優駿 上山競馬場
第五章 一九九三年阪神三歳牝馬ステークス 祗園ウインズ
第六章 一九九五年目黒記念 東京競馬場
第七章 一九九五年オークス 慶應義塾大学病院
終章 一九九五年九月二日
あとがき

【著者略歴】
1960年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、サントリー株式会社に入社。広報部でPR誌「サントリークォータリー」の編集を担当。開高健から「モテまっちゃん」、山口瞳からは、「坪やん」と呼ばれ、茅ヶ崎の開高宅、あるいは、国立の山口宅に通う日々を続けた。公益法人開高健記念会理事。
著書に『壽屋コピーライター開高健』(たる出版)、共著に『大阪で生まれた開高健』(たる出版)がある。

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