今日も、百円の本を売って、日々の糧に変えていく
「閉店後、シャッターを下ろした店内で仕事をしている。軽い孤独感に包まれて、本に値段をつけている。今年も、その繰り返しを地道にやっていくしかないのだ。」(本文より)
買取、縛り、積み込み、クリーニング、値付け、交換会出品、古本市、棚整理、店番──
古本屋二代目店主の2010年8月から2021年12月の日々。
■四六判変型並製 ■380ページ
■978-4-86011-472-5
[目次]
まえがき
二〇一〇
二〇一一
二〇一二
二〇一三
二〇一四
二〇一五
二〇一六
二〇一七
二〇一八
二〇一九
二〇二〇
二〇二一
あとがき
[著者略歴]
向井透史(むかい・とうし)
1972年東京生まれ。早稲田の古本屋「古書現世」の二代目店主。柔道に明け暮れる高校生活を送った後、なんとなく手伝っているうちに父親が独立開業した「古書現世」を受け継ぐ。古本屋稼業は三十年を越え酸いも甘いも知り尽くす。著書に『早稲田古本屋日録』(右文書院)、『早稲田古本屋街』(未来社)がある。