打倒!本の雑誌!! 『とつげき!シーナワールド』編集部緊急コンニャロ対談 シーナとニシザワが吼える!!第4回「本の雑誌よ! 読んだ本は5万冊?!」
文=本の雑誌特派員
シーナとニシザワの緊急コンニャロ対談も4回目を迎え、校了間際のふたりはテンションも高く、ついに「打倒!本の雑誌」に挑戦状を叩き付けた! 「おい、お前ら! 読んだ本は5万冊か!!」(11月吉日。校了直後、疲労困憊、ナチュラルハイ、シーナ事務所にて。)
ニシザワ:日本シリーズで、決戦前にセ・パ両チームの監督に戦前予想を聞くじゃないですか。「星野、原に聞く。勝算はありやなしや?」みたいな。あんな感じで、この「飲んだビールが5万本!」の発刊に向けた戦前予想を伺いたいぞ、と。
シーナ:知るかよ。
ニシザワ:あ、終わっちゃった。
シーナ:戦前予想は知らないが、前にも言ったけど、雑誌って作っている奴らが面白くないのであれば意味がないんだよ。義務や役割で、とか金のために、とかで作られた雑誌の冷えた感じっていうのかな。そういうのってすぐに読者に伝わると思う。「官報」ってあるだろ、ただ活字の羅列のような。あの真逆に位置するのがカウンターカルチャーとか趣味誌と言われる雑誌だろう。それは編集者が究極的に面白がっていて、その熱が読者に伝わるわけだよな。さぁ、どうだ、ニシザワよ。この「飲んだビール~」はお前自身、熱中したか?
ニシザワ:今回の"何でもアリ"の雑誌づくりはホントーに楽しかったです。デザイン班カネコもパソコン持った夢遊病者のように「ああ、オモシロイオモシロイ」って言いながらうろつき回っていましたから。ゲラを家に持ち帰って読む込むのがこんなに待ち遠しくて楽しいなんて、今までなかったですからね。ホント、楽しかった。
シーナ:ひとつのテーマに向かって、みんなが力を合わせていく、それは「単行本」をつくるのとは格段に違う楽しさ、醍醐味があるだろ。雑誌はチームプレー。それぞれ個性の違うプレーヤーが同じ方向に向かって努力して、初めて勝利するわけだよ。あれ?日本シリーズの監督っぽいな(苦笑)。
ニシザワ:さて、「打倒!本雑っ!!」ということでこの短期集中インタビューを連載したわけですが、今回がシーナさん登場の最後になります。
シーナ:あれ?発売まであと1回くらいインタビュー掲載できるだろ?
ニシザワ:最終回は、目黒さんにご登場頂こうかな、と思っとるわけです。「目黒さーん、本雑から30余年、またシーナさんがヘンなことおっぱじめましたよぉぉぉ」と。その感想を。
シーナ:あ、それいいな。俺も目黒がこの「飲んだビール~」に何を言うか聞きたい。
ニシザワ:そうですね。では、ありがとうございました。
シーナ:待てよ。
ニシザワ:へ?
シーナ:もう一言、言わせろ。
ニシザワ:はい、お願いします。
シーナ:「本の雑誌」はさ、本が好きで好きでタマラナイ人々が作って、本が好きで好きでタマラナイ人々が読むわけだ。一方、この「飲んだビールが5万本!」はさ、たしかに俺たち酒が好きで好きでタマラナイ連中が作って、まあ酒が好きで好きでタマラナイ人たちが読むんだろうけどさ、たとえば未成年の10代だって、肝臓が悪くて酒断ちをしているオッサンだって、普段は酒を飲まない妙齢女子だってみんな読んで面白いと思うんだよ。その意味では読者層は「本雑」よりも幅が広いと思うな。でな、ここからが重要なんだが、「本雑」スタッフに言いたいね。お前たちは「読んだ本が5万冊!」と言えるのか? え?どうなんだ?ハッキリしろと。それともう一つ。「悔しかったら、酒を飲みながら読んでみろ」と。この「飲んだビール~」を。
ニシザワ:そうだ、そうだ!スギエに言いたい。「酒を飲みながら本を読めるか?」どうなんだ、と!わしらは本を読みながら酒を飲めますからね。本で酔えるか!こっちは毎晩、何本もビールを空けてベロベロだぞ! どうだ!まいったか!
シーナ:いや...そういう...まあいいや。テキトウに編集しといてくれ。
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