本屋大賞『そして、バトンは渡された』、29万部重版

文・写真=新文化編集部

本屋大賞『そして、バトンは渡された』、29万部重版
昨年の大賞受賞者・辻村深月氏から
花束を受け取る瀬尾まいこ氏(左)

「2019年本屋大賞」が瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)に決まった。本屋大賞実行委員会が4月9日、東京・港区の明治記念館で発表した。「翻訳小説部門」1位はアンソニー・ホロヴィッツ著・山田蘭訳『カササギ殺人事件 上・下』(東京創元社)、「超発掘本」は神山裕右『サスツルギの亡霊』(講談社)となった。

大賞受賞作の『そして、バトンは渡された』は昨年2月に初版1万5000万部で刊行された。今回の受賞を受けて文藝春秋は29万部の重版を決め、発行部数は42万部(14刷)になった。

「翻訳小説部門」1位の『カササギ殺人事件 上・下』は昨年9月、初版各1万部で発売。今回、各2万部を重版し、発行部数は上巻15万3000部(12刷)、下巻14万7000部(10刷)になった。上下巻を合わせると30万部になる。

17年11月以前に刊行された既刊本のなかから「超発掘本」に選ばれたのは『サスツルギの亡霊』。05年に単行本が初版6000部、08年に文庫が初版1万2000部で刊行された作品。昨年から「品切れ重版未定」状態であったところ、今回の受賞を受けて1万部が出来。文庫版の発行部数は3万3000部(5刷)になった。

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  • 『そして、バトンは渡された』
    瀬尾まいこ
    文藝春秋
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