日本漫画家協会と出版広報センター、改正著作権法に関する声明を発表

文=新文化編集部

6月5日に参議院本会議で可決・成立した改正著作権法案について日本漫画家協会と出版広報センターは同日、「海賊版対策のための著作権法改正成立に関する共同声明」を発表した。 同声明では改正法を、「脱法行為を容易に招かず、かつ、善良なユーザーに過度な萎縮が生じない」バランスの取れたものとして評価したうえで、引き続き「法改正の趣旨や適切な運用に関する一般向けの普及・啓発活動を強化しつつ、正規版コンテンツであることを示すABJマークの利用促進など、海賊版撲滅に向けた様々な取り組み」に注力していくとしている。

改正法では違法ダウンロードの対象を音楽や映像だけでなくすべての著作物に拡大。一方で、違法にアップロードされたことを知りながらダウンロードする場合のみを違法とし、スクリーンショットへの写り込みや軽微なものなどは除外するとしている。

また、同法では海賊版サイトにユーザーを誘導するリーチサイトの運営についても規制。改正法の施行は来年1月1日、リーチサイトの規制は今年10月1日から。

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