大手出版3社と丸紅、年内に新会社設立で協議開始

文=新文化編集部

5月14日午前、講談社と丸紅が発表した。新会社では、AIとRFID(IDタグ)を活用して出版流通全体の最適化を目指し、書店や取次会社に新サービスを提供する。書籍・雑誌の流通情報を網羅的に把握したうえ、AIを活用して配本・発行部数の精度を高める。また、本に装着するRFIDの情報から「在庫や販売条件の管理」「棚卸しの効率化」「売場における書籍推奨サービス」「万引防止」などのシステムを構築する。そこから生まれる利益を業界各社とシェアして読者利益にしていく。

丸紅は配送量の最適化で環境負荷を軽減し、資源保全、気候変動対策、持続可能な社会づくりの視点から出資することを決めた。

日経新聞は5月13日の電子版と14日の朝刊で、新会社が出版3社が書店と直接取引を行う取次会社であるかのように報道。業界関係者が注目し、混乱している。この記事について、講談社は「コメントは差し控えたい」と話している。

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