日本文芸社、マンガの二次著作権をNFTで販売

文・写真=新文化編集部

日本文芸社、マンガの二次著作権をNFTで販売

12月19日、ナカタニD.氏によるマンガ「リバーシブルマン」の最終第6巻発売と同時に、異なる結末を描いたデジタル冊子と、作者公認で二次創作する権利「公式二次著作権」を、NFT商品として「FanTop」(メディアドゥ)で発売する。「完結後もファンの手で物語を続けてほしい」と考えた作者が、二次創作を促進する狙いで企画した。

今回のNFTは、「公式二次著作権付アナザーエンディングNFT」。設定集とサイン入りアートイラスト(全8種)が付属する。税込3850円。100個限定で、来年9月末まで販売する。購入者は、二次創作作品についてナカタニ氏の講評をもらえる。作品は公認作品として発表したり、出版したりすることもできる。

メディアドゥと日本文芸社は、「完結作のアナザーエンディングや公式二次著作権をNFTとして販売する」という新たなビジネスモデルを確立させたい考え。

ナカタニ氏は、原作小説の世界観を共有して多くのクリエイターが作品をつくってきた「クトゥルフ神話」を例に挙げ、「必死に考えてきた世界観が、完結後も他の書き手に生かされ語り継がれることは、漫画家にとって〝光〟になる」と二次創作者への期待を語る。「今回の企画は、作家、出版社と電子マンガを扱う会社が共存していくための提案そのものです」(同氏)。

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