世界思想社教学社が発行する大学入試の過去問題集、通称〝赤本〟が今年、創刊70周年を迎える。この節目に、5月に発売する2025年版からシリーズのデザインを一新する。

24年版まで表紙のデザインは、06年から続くもの。定番のデザインで好評を博していたが、一方で「大学名が目立ちすぎて持ち歩くのがちょっと恥ずかしい」「表紙の圧がすごい」といった声もあったという。

そこで、新デザインでは「ぱっと見て赤本だとわかる」要素を残しながら、「受験のプレッシャーを与えないこと」「親しみを感じられること」を重視し、受験生に寄り添って応援することを一番の軸とした。

また、表紙だけでなく本文も新デザインにした。問題解答にツメを入れたり、見出しを大きくするなど、使用しやすさを重視した。

なお、同社によると「赤本」という呼び名は受験生の間で呼ばれて定着した通称で、これまでの正式なシリーズ名は「大学別入試シリーズ」や「大学入試シリーズ」だった。今年度に刊行する書籍から、正式にシリーズ名を「大学赤本シリーズ」とする。