第5回  お茶のぶんるい

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 どんなお茶も、もとになるのは、カメリア・シネンシス、というお話は第二回「おちゃとはなんぞや」でいたしました。
 でも、同じ材料から作るのに、お茶は確実に違う味になる。
 じゃあ、その境目って何? 何が違うの、というお話。

 中国茶では、お茶を六つに分類します。
 緑茶、紅茶、青茶、黄茶、白茶、黒茶。
 それぞれの詳しいお話はまた後ほどじっくり。
 まずはこの六種類のお茶、何が違うかというと、発酵のさせ方。それによって、色や味、香りと言ったお茶の特性も変わってくるのです。
 緑茶は、不発酵茶。
 紅茶は、全発酵茶(とはいえ100%ではない)。
 青茶は、部分発酵茶。
 黄茶と、白茶は、ちょっと独特の立ち位置で。
 黒茶は、後発酵茶。
 お茶における発酵とは、すなわち「茶葉に含まれる酵素による酸化発酵」。お茶を摘み取った段階から酵素は働き始め、茶葉を切ったり揉んだりすると、発酵はどんどん進んで葉緑素が破壊され、茶葉はだんだん緑色から褐色に、味も香りも変化していきます。
 この酵素の働きは熱を加えることで止まるので、各お茶の違いは、いつ熱を加えるか、で生まれるのです。
 中国茶の製造工程では、この熱を加えることを「殺青(さっせい)」と言います。青を殺す......なんか、怖い。でも、中国語では青は緑という意味なのです(この同じ字なのに微妙に意味が違う漢字が、勉強していく中で私を苦しめるのであった)。ちなみに映画やドラマのクランクアップも、このお茶を作る行程から「殺青」と言うんですって。
 各お茶の製造工程はまた詳しく後ほど。
 今日のポイントは、お茶は六つに分けられてるよ、その違いは発酵度合い(→どこで発酵を止めてるのか)だよ、という二点でした。