5月30日(土)逃げ切る

  • 本をひらく
  • 『本をひらく』
    杉江由次,大森皓太
    本の雑誌社
    1,540円(税込)
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朝、JRの快速に乗って、京都へ。大垣書店イオンモールKYOTO店で始まっている「会いにゆける出版社」フェスを覗き、フェア商品を並べ直す。すでに5冊納品していた『マンションポエム東京論』が残り1冊になっており、幸先の良いスタート。

本日の店頭販売イベントに来られていた出版社の人が大森皓太さんとの京都『本をひらく』を手に取られた際、私の年齢が54歳だと知ったと同時に、「私、その世代の人大嫌いなんです。自分たちは逃げ切れるとかいうんですよね。こっちはこれから何十年もその大変な出版業界で働いていかなきゃならないのに」と怒り出したのでびっくりする。

その方はおそらく20代で、まあ、そう思うこともあるだろう。私自身も、そういう発言をおっさんたちから聞いて向っ腹を立てたことがあるし、同世代の中でそうこぼす人がいて、縁を切ったことがないわけではない。

しかし私は逃げ切れるなんて1ミリも考えたこともないし、なにから逃げ切るのかもわからないし、ならばその手にもつ『本をひらく』なんて本も出していない。

若者の耳元で、「そういうことを言う奴はぶっ●した方がいいですよ」と思わず二度言ってしまった。

夕方、新幹線に乗って、帰宅。

5月29日(金)大阪小書店トライアングル

昨夜、6月刊行の信濃八太郎『ミニシアターをたずねて』を入稿し、今朝は東京駅9時9分発のぞみ245号に乗って新大阪へ向かう。綱渡りのようなスケジュールであるが、知らぬ間にイベントが決まっていたので致し方なし。

11時36分に新大阪に着くと、いつもはJRで大阪駅を目指すものが、本日は御堂筋線に乗って天王寺、天王寺で近鉄南大阪線(大阪阿部野橋と駅名が変わる)に乗り換え一駅乗車し河堀口で降りると、BOOK'N BOOTHはすぐそこだ。

私は気づいてしまったのだけれど、本屋好きの人はこれから説明する大阪新・町の本屋&独立系書店トライアングルをこうして回るといい。

河堀口のBOOK'N BOOTHを後にしたら、次は近鉄南大阪線3駅乗って針中野を目指すのだ。駅すぐの商店街にtoi bookがある。そしてtoi booksを楽しんだら近鉄南大阪線に乗って阿倍野に戻る。そこから路面電車に乗るか、御堂筋線に乗るかはそれぞれだが、路面電車の乗り方がわからない私は、御堂筋線で二駅西田辺まで行き、本屋 亜笠不文律に向かった。

三店三様、本屋さんって本当に一軒一軒まったく異なり、その個性が素晴らしいのだということがわかるトライアングルである。

夜、ジュンク堂書店大阪本店さんにて、スズキナオさんと世田谷ピンポンズさんのトークイベントに立ち会う。意外なことに深夜高速バスのことで盛り上がる。

打ち上げは駅前ビルを徘徊し、どうにか第2ビルで店を見つける。地下街なのに店からはみ出すように人々が酒を飲んでおり、しかもどの店からもぐわんぐわんと反響する酔っ払いの雄叫びが聞こえてくる。大阪カオス。

5月28日(木)心配

上京された本の森セルバの横田さんと会社でお話ししていると、青土社のエノ氏がノックもなく駆け込んでくる。

「杉江さん、大丈夫ですか!?」

先週の日記を読んで私のことを心配し、お見舞いにかけつけてくれたらしい。

聞けばエノ氏も昨年12月に私とまったく同じ症状で動けなくなり、四ツ谷で救急車を呼んだという。

そうして運び込まれた病院でいろんな検査をしたものの、どこも異常は見つからず、お医者さんからは過労だろうと言われたそう。たしかにエノ氏は忙しそうに走り回っており、疲れてもいるはずだ。

「仕事がもう脳の処理能力を超えているんですよ。とにかく脳を休ませないとダメです。それには寝ることですよ」

これまで見たことのないエノ氏の優しさに触れ、思わず涙が出そうになる。

エノ氏は、横田さんからいただいたきび大福を2個持って帰っていった。

5月27日(水)蔵書一代

千葉県某市にスッキリ隊出動。庭の広い大きな邸宅の一部が書斎になっているのだが、書斎が2フロアで、吹き抜けの壁一面本棚、そして小さな階段で二階にあがれるという夢のような環境なのだった。

夢のような部屋から本をどんどん運び出すのは忍びないのあるけれど、書斎主の終活とのことで、心に蓋をして車に積んでいく。蔵書一代。

5月26日(火)どん底

午後、世田谷ピンポンズさんが来社され、『都会なんて夢ばかり』と『感傷は僕の背骨』のサイン本を作っていただく。

夜、新宿三丁目の「どん底」にて、Nuts Book Standの平沢二拍さん、『陰の書店員になりたくて!』の有原拾太郎さん、そしてWEB本の雑誌「今週はこれを読め! コミック編」の田中香織さんと酒。3人は同時期にとある書店で働いていたため、同窓会のような話で盛り上がる。ドライカレーがたいそう美味しかった。

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