9月18日(金)

朝、8時に新宿のブックファーストさんに向かう。本日はYouTubeの撮影の立ち会いなのだった。といっても待ち合わせまで30分ほど時間があったので、店前のベンチに座って佐原ひかり『夜の海をゆく人よ』(幻冬舎)を読んでいると、アジア系の女性から「すみません、ここにはどうやっていったらいいでしょうか?」と心底困った様子で声をかけられる。

向けられらスマホを見ると道順を記した画面が表示されているのだが、それがいまいちわかりづらく、住所から検索すると向かいのビルだった。

しかしこの地下道は反対側に出口がなく、なかなか説明しづらい。なのでそのビルまで連れて行ってあげることにすると、その女性「時間は大丈夫ですか?」と心配そうに聞いてくる。30分前行動の私には常に時間に余裕があるのだった。

無事、その女性を目的地に送り届けると、胸の前で両手を合わせて感謝をされる。なんだかいい一日になる気がする。

2時間ほどの撮影が終わり、昼前に会社に出社。シルバーウィーク前にDMを投函しようと(しかしシルバーウィークには配達がないのであまり意味がない)、助っ人さんとともに封入活動に勤しむ。

夕方、デザイナーの松本さんがやってきて、増山たづ子『ふるさとにまさる ふるさとはなし』のカバーデザインや収録する写真の並びなどを確認する。

ゲラを見ながら、この本を出せたらもう死んでもいいかと思った。

9月17日(木)行列で本を読む

5時12分起床。霧雨。走る。6キロ。お風呂を洗いながらシャワーを浴びる。なかなか難しい。

9時24分出社。今日は書店さん向けDM作りに没頭するはずが、メールの返信や直注文の発送などしているうちに12時を過ぎてしまう。

13時に内田剛さんやってきてPodcast「POP王の愛と自由と平和な本語り」を収録する。

今回二人のカバンに入っていた本は

越尾圭『黒幕』(角川春樹事務所)
佐原ひかり『夜の海をゆく人よ』(幻冬舎)
一木けい『あなただけに許す距離』(小学館)
ヘンノ・マルティン『ナミブ砂漠のロビンソン・クルーソー』(国書刊行会)
岩城けい『Matt』(集英社文庫)
今野ぽた『どこか遠くで飲みたくて 東北三県旅行記』『どこか遠くで飲みたくて 長崎旅行記』『どこか遠くで飲みたくて 高知旅行記』

だった。内田さんの叙述ダジャレトリックにやられる。

収録を終えると午前中のデスクワークとともに脳が疲労しているのがわかる。昼食を求めて外に出る。

ライスカレーのまんてんを覗くと列ができており、その中でひとり背筋を伸ばして本を読んでいる人がいた。今どきスマホでなく本を読む、しかもカレーのまんてんの行列でと驚き凝視すると、それは亜紀書房の営業岡部さんであった。

岡部さんは神保町の内勤のときは昼食にほぼまんてんでカレーを食べており、そのことは『神保町本の雑誌』でも記していただいたのだが、まさか待ってる間に本を読んでいたとは。その神々しさに私は右手に握っていたスマホをポケットにしまう。

結局、昼メシはやめて、セブンイレブンのホットコーヒーを買って会社に戻る。

気合いを入れ直し、DM作りに勤しむ。

帰りに丸善お茶の水店さんを覗くと、青土社のエノ氏とばったり。エノ氏、ただ今、出版フィールドワークプロジェクトという出版関係者の仕事ぶりを後世に残すインタビューに取り組んでおり、やる気みなぎっている。

9月16日(水)蟹ブックス

『かわいいビル』の写真展を開催していただいている高円寺の蟹ブックスさんから追加注文が入り、持っていける数ではなかったので直送を手配。しかしお礼だけはとお店に伺う。

言わずと知れた花田奈々子さんの営むお店で、店に入るやお礼よりも本を買いたい気持ちが勝ってしまう。しかしその気持ちをぐっと堪え、ご挨拶とともにお礼を述べ、そしてやはり棚を物色する。

見かけは独立系書店なのであるが、蟹ブックスさんは大手取次トーハンと契約しており、その仕入れの間口の広さとともに商品の入れ替えができる利点を最大限に活用されているように思える。棚が日々に合わせて呼吸している。

神保町にこういうお店が欲しいのだと思いつつ、本を3冊買ってお店を後にする。

夜、『本をひらく』の大森皓太さんと新たなPodcast「この本、こんなに安くていいんですか?」を収録する。

9月15日(火)身から出た本

9時15分出社。出社するとともに、昨日、広島の泉美術館の方が持ってきてくださっていた増山たづ子さんの写真を整理し、印刷所に渡す。『ふるさとにまさる ふるさとはなし』に収録する写真をスキャンしてもらうのだった。

それと同時にデザイナーの松本さんに帯コピーや奥付など本文以外のテキストを送る。いよいよ制作の佳境を迎える。

午後、11月刊行の本の再校ゲラが著者から戻ってきたので確認。いくつか疑問点と修正希望が記されていたのでその確認と手配。さらに金曜日校了の本の最終調整。これから1ヶ月の間に私は4冊の本を校了するのだった。

なぜに営業マンがこんなことになっているのか。すべては「本つくりましょう!」という私の言葉から来ているのだ。「身から出た錆」ならぬ「身から出た本」なのだった。

9月14日(月)寄合

昨夜は大森さんの運転する車で京都に戻り、京都酒場赤まるで打ち上げをし、定宿アルモントホテルに宿泊した。赤まるでは本の制作費について議論をし、四人いれば四人の考え方があるわけで、互いの考えを示しながら、互いの意見も尊重し、1時間ほど話し合うと落ち着くところに落ち着く。渡辺さんはそれを寄合と名付けたが、まさしくそうなのであった。

夏休みをとった本日は京都観光をして過ごす。先々週家族と歩いた道を一人で歩く。

夕方の新幹線に乗って帰宅。

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