WEB本の雑誌

9月8日(金)

 阪急ブックファースト渋谷店のフェア用にサイン本を作る。沢野、目黒はすぐにつかまり、早速サインをしてもらう。椎名のスケジュールは…と考えているところにちょうど会社にやってくる。あわてて用意してサイン。それにしても『ここだけの話』は、表紙カバー自体が椎名のサインをデザインしたもので、これにサインをしてもらうのは何となく変な感じ。まあ、最新刊ということで…。 
 
 サイン本を持って、そのブックファースト渋谷店へ。 
 文芸担当者のHさんが、K店長さんを紹介してくれたのでご挨拶。話しているうちに、何かひっかかる。何だろう?と疑問に思っていると、「実は以前、別の書店にいて、その頃目黒さんと…」との一言で一気に思い出す。なんと目の前にいるK店長こそ、目黒が「本の雑誌」を作った当時、唯一出張で大阪に営業に行った際、大変お世話になった担当者なのである。驚きのあまり倒れそうになる。 
 
  本の雑誌社で営業をしていると、このような会社の歴史を感じる瞬間がある。「うちは目黒くんが担いでよく来ていたんだよ」とか「椎名さんが納品に来て、返品を持って帰るときに、『だまされたなあ、帰りは軽くなると思ったんだけど』なんてぼやいて帰ったよ」とか。あるいは、出版社の飲み会で、「僕は昔助っ人で出入りしていたんだよ」なんて話も聞く。 
 まさに、『本の雑誌風雲録』や『本の雑誌血風録』の時代を感じる瞬間だ。そして、その綿々とつながる『本の雑誌』という時間の流れのなかで、今、僕が営業をしている。 
 本の雑誌社という看板を背負い営業するということは、そのすべてを背負うことでもあると思っている。その重みは常に感じている。もちろん会社は小さい。売上だって、書店さんから見れば微々たるものだろう。たとえ『本の雑誌』が無くなったとしても、すぐに忘れられることだろう。そんな『本の雑誌』だけど…、でもこの会社というか、本の雑誌の黎明期を支えて人たちの気持ちを大切にしていきたいと思って営業している。その人たちのおかげで今、僕はここで働いているのだから。 
 
 K店長さんに会って、またその重みをヒシヒシと感じた。モチベーションが一気に上がる。 
 
 外苑前のL書店。ここは神宮球場や国立競技場、秩父宮ラグビー場が近いのでスポーツ本とくにラグビーや野球の本が揃っているお店。スポーツバカの僕にはたまらない。この日も何気なく棚を見ていると、慶応大学ラグビー部の記念誌のようなものが平積みされている。担当のKさんは大のラグビーファン。早速話を聞いてみると、すでに購入されたとか。浦和レッズも歴史を重ね、こんな豪華な本を早く作って欲しいな。