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10月31日(火)

 ただいま僕はかなり不安定な精神状態で日々を過ごしている。それというのも我が浦和レッズが、ここにきて去年と同様に絶望の淵をさまよっているからである。J1昇格か、それともJ2残留か。たった1と2の数字の違いでしかないけれど、この二つの間には雲泥の差があり、僕のミレニアム人生を決定づけるもの。あと数週間でそのすべてが決まると思ったら、この際はっきり大きな声で言わせてもらうが、仕事どころではないのである。

 そんな訳でこの『炎の営業日誌』もしばらく休ませてもらおうと、デスクの浜本に相談しにいった。
「浜本さん、炎の営業日誌なんですけど。」
「ああ、僕もそのことで用事があったんだ。」
デスクの浜本はとにかく声が大きい。その迫力に負けて、とりあえず浜本の話を聞く。
「あのね。システムの問題で4日分しかトップページに掲載できなくなったんだ。だから、これからは4日分づつ原稿が欲しいんだけど。」
「ということは、1週間のうち4日書けってことですか?」
「違う、違う。〆切を月、木の2回にして週2回アップにするの。」
「……。」
 うん?仕事が増えているってことか、とっさのことでよくわからない。
 追い打ちをかけるように、なぜか机の周りを掃除していた目黒考二が、
「アクセスして何にも更新されてないと淋しいから、営業日誌は毎日アップにすれば!」

 どうしてこの会社はみんな無茶苦茶なことを言うんだろう。飛んで火にいる夏の虫。
 とてもとても休載なんて言える状況ではなくなったので、トボトボと1階へ降りていった。チクショー。

10月30日(月)

 「炎の観戦日誌その6 アジアカップ決勝!」

 昨夜というか早朝、日本代表がアジアのチャンピオンになった。明け方3時半。僕は、喜びに身悶えし、両腕を天に突き上げながら、雄叫びをあげる。しかしタオルは口に突っ込んだまま。「フッ、フォーーーーーー。」(ヤッター!の意)

 ああ、防音設備の部屋で思いきりサッカーが見たい。これじゃいくらなんでも蛇の生殺しだ。

 後半の50分(ロスタイムを含め)は、サウジアラビアの総攻撃にあい、まさに攻められっぱなしの50分。絶叫と懇願と祈りの繰り返し。不甲斐ないプレーになんど手元にあったティッシュペーパーの箱を殴りつけたことか。気付いたときには、部屋中ティッシュが散乱していた。
 もうダメかもしれない、これが日本代表の弱さなのだとあきらめそうになる気持ちに、いや現日本代表は違うのだと否定する。そしてゲームエンドのホイッスル。
 いやー、久しぶりに川口能活のファインセーブに興奮。望月の飛び込みも良かった。もちろん、たくさん課題は見つかったけど、課題がわかればそれに取り組めるはずだ。トルシエならきっとできると思う。とにかく日本はアジアのチャンピオンなのだ。町中で見かけるアジア人に胸を張って自慢しよう。僕も早速、サッカー仲間のイラン人大工のカミーに電話をする。イランの国技はサッカーとレスリングなのでいつもサッカー談義で燃える相手。

「ねえねえ、アジアで一番サッカーの強い国を知ってる?」
「うるさい、×&%#@#@*$!@#$%#」

 日頃は日本語が完璧のカミーも興奮すると母国語が出てくるので、何を言っているのかさっぱりわからない。まあ、とにかく悔しいことだけは伝わってきたのでそのまま電話を切る。

 ……。

 しかし、僕の気持ちは晴れていない。この日、我が浦和レッズがまさかの敗戦。雨のなか僕は呆然とピッチを見つめていた。まるで去年のビデオテープを見ているような、この情けなさ。まだ、あきらめる段階でもないし、希望はある。
 希望はある。

10月26日(木)

 夕方、下版(雑誌の最終校正)のため大日本印刷へ出かけた編集部から電話が入る。
「消しゴムと鉛筆削りを忘れちゃったんで、出張校正室まで届けてもらいたいんだけど。」

 思わず、それくらい近くのコンビニで買えよ!と怒鳴りつけたくなったが、グッと言葉を飲み込む。この大不況のなか少しでも経費を節約した方がいいし(消しゴムと鉛筆削りで節約になるのかわからないけれど)、ちょうど同じところに原稿を届けに行くアルバイトがいたためしょうがない。

 ブツブツ文句を言いながら、僕は、誰もいない2階の編集部へ上がっていった。編集松村の机の上にある電動鉛筆削りを引っ張ってみたが、うまく持ち上げられない。コードがつながっているのだから当たり前だ。

 早速、机の下に潜り込んでコンセントを確かめてみると、タコ足もタコ足。コンピュータやらプリンターやらいろんなコードが絡まりあって、コンセントにつながっている。「まったくふざけやがって!」とイライラしつつ、鉛筆削りのコードらしいものを探した。よくわからないので、あてずっぽうに黒いコードを引っ張った瞬間、なっ、なっ、なんと大爆発!!!

「ボッカーーーーン!!!」

 真っ白な煙と鼻につくゴムの焼けたような匂い、そして目の眩むような閃光。僕はあまりの驚きにそのままひっくり返った。ひっくり返りながら机の下に頭を強打した。いろんなショックでパニックになって、思わず自分が生きているのか死んでいるのか、よくわからなくなってしまう。

 しばらくの間、誰もいない編集部で、ぼんやり机の下に倒れ、コンクリートむき出しの天井を見つめていた。配管のダクトが何本もはしっていることをその時初めて知った。しばらくたって、いやどれくらい時間が過ぎたのかわからないけれど、やっと意識が正常に戻り、とにかく指の数を数えた。大丈夫10本ある。しかし手は真っ黒な煤で汚れていた。ワイシャツも同様だった。何気なく前髪を触ってみたら、パラパラと焦げた髪が落ちてきた。まさに炎の営業マン。いやはや、昨日の決意で本当に燃えてしまうとは思わなかった。

 いまだに、いったい何が爆発したのかよくわからない。わからないけれど、もう怖くて近寄る気がしないのでそのままにしている。
 そして、鉛筆削りは旧式の手動型を持っていくことにした。

10月25日(水)

 本日は、埼玉の書店さんを廻るため直行。まずは、新越谷のA書店さんに顔を出す。担当のHさんがお休みだったのが非常に残念。アポイントを取る営業ではないので仕方ない。
 生まれも育ちも埼玉、それもこの東武伊勢崎線沿線だった僕は、新越谷には沢山の思い出があって、思わず駅前で感傷にひたってしまった。高校時代によく来た町。みんな元気なのか…。

 さて、その後は、埼玉の書店さんを数件周り、赤羽の大日本製本へ受領書を取りに行く。製本所の発送現場を見ていると、思わずこういう仕事っていいよな、とあこがれてしまう。余計なことを考えず、身体を使って、脇目もふらずに仕事をする。現場の仲間同士、ワイワイ怒鳴りながらフォークリフトを動かす。額には、仕事の汗。無駄な動きは一切ない。さぞかし、昼の弁当がうまいだろうし、仕事の後のビールはもっとうまいはず。
 隣の芝生は青く見える、もしくは表面だけしか見ていない、というのはわかっているけれど、ああいう仕事に妙に魅力を感じる。赤羽の駅前で思わずたそがれてしまう。

 なんだか今日は一日、炎のバカ営業マンに似合わず、感傷にひたってしまった。明日からまた燃えよう。

10月24日(火)

 『沢野字の謎』が搬入になり、早速、御茶ノ水の茗渓堂さんへ直納。その後、神保町のS書店さんに顔を出し、店頭の売れ行きベスト10を眺めていると、9位に田口ランディの『できればムカつかずに生きたい』(晶文社)が入っていてビックリ。『コンセント』が話題を呼んだとはいえ、これほどまで売れるようになったのか…。驚きつつ、何気なく振り返ると、その出版元である晶文社営業のTさんが立っていて二度ビックリ。

 Tさんには日頃いろいろとお世話になっていて、尊敬している営業ウーマン。他社本ながら僕も何だかうれしい気分になる。互いに情報交換し、小社の本がベスト10に入る日を夢見つつ、神保町をあとにする。

10月23日(月)

 日曜日、我が浦和レッズが、アウェー大分の地で、トリニータに2対0と快勝し、どうにかJ1昇格への夢をつなぐ。残り5試合、土俵際でのギリギリの戦いが続く。頼むから去年の二の舞だけはさけて欲しい。もう、あの悲しさには耐えられないような気がする。J1でもJ2でも良いじゃないかと言われるかもしれない。もちろん来年レッズがJ2だったとしても応援はする。それはわかっているけれど、でもJ1に上がりたい。J1で戦うレッズが見たい。

 会社に出社し営業にでかけると、僕のレッズバカぶりを知っている書店さんから祝福を受ける。
「良かったねえ、杉江さん。これで大丈夫だね。」
「いやいや去年もジェフに勝ってその後ダメになったから、これくらいじゃ安心できないんですよ。」
 素直に喜びたい気持ちはあるけれど、レッズのダメさをよく知っている人間としては、そう簡単に笑えない。会社に戻るとメモが置いてあり、取次店T社の図書館担当Hさんからも電話で「おめでとう!」との伝言を受ける。

 うれしいなあ。
 けど、なんだか個人的なことを一人で大騒ぎして、周りに迷惑をかけているような…。すみません。

 僕の机の後ろの壁には、何枚かのファックスが貼ってあって、それは去年、浦和レッズがJ2に落ちた翌日、書店さんから貰った励ましのファックスだ。その日、僕は茫然自失のまま大遅刻で会社に行った。社員の誰もが視線を合わせようとせず、僕は机の上に並べられてあったそのファックスを眺め、涙が止まらなかったことを思い出す。頼むぞ!レッズ。

10月19日(木)

 10月24日取次店搬入の新刊『沢野字の謎』の見本が出来上がったので、すぐさま取次店へ持っていく。それにしても和田誠さんの装丁が素晴らしい。是非、購入された方は、カバーをむしり取って中を見て欲しいと思う。

 御茶ノ水駅に着いて、改札で清算しようとしたら…。
 財布がない。
 カバンやポケットのどこを捜しても見つからない。一昨年、一年間に財布を3回なくしている僕にとっては、かなり冷や汗な状態。また、やってしまったのか…。

 朝、家を出るときは確かに持っていたはずだった。今日は「Number」のサッカー特集の発売日だから、キオスクで購入したし、お昼も隣のファミリーマートでお弁当を買った。もしやどこかに落としてしまったのか、それともスラれたのか。最後の望みの綱…、会社に電話を入れる。

「もしもし、杉江だけど、もしかして、僕の机の辺りに財布がない?」
動揺を隠すために、なるべく事務的に、そしてぶっきらぼうに言ったつもりだったが、電話に出た営業事務の浜田は成り行きがわかったようで、薄ら笑いで返事をする。わざとらしく電話を保留にせずに、探しに行きやがる。
 数秒の時間をおいて、電話口の向こうから大爆笑。
「杉江さんが、財布を忘れて営業に出ているよー、ギャハハハ。」
余計なことは言わなくていいんだ!!

 とりあえず、落としたりしてなくて良かったと安堵したが、さて困った。財布がないと駅から外へ出られない。しかし、見本出しは今日中にしなくてはならない。どうしたものかと考えていると、今日はたまたま荷物が多いために、助っ人の塩崎さんも同行してもらっていたことを思い出す。彼女に立て替えてもらうしか解決策はない。でも、財布を会社に忘れてきたなんて、若干二十歳の女の子に打ち明けるのは、愛を告白するのよりも恥ずかしい。インチキなサラリーマンにだって、社会人としてのプライドがある。しかし、仕事を完遂しなくては…。社会人はつらいなあ。

 御茶ノ水のホームで、まるで結婚の了承を得に彼女の父親に会いに行くような一世一代の想いで、塩崎さんに事の顛末を伝える。モジモジ。

「あのー、財布をね…、会社にね…、忘れちゃって…。」
「あっ、そうですか、じゃあ私が立て替えればいいんですね!」

 何だかあっさりし過ぎて、肩すかし。もう少し、困った顔とか、引っ張ってくれてもいいんじゃないか?妙に淋しい気持ちになったが、とにかくお金を借りて仕事を続けた。
 とにかく、ありがとう塩崎さん。

10月18日(水)

 「炎の観戦日誌その5」

 このところ寝不足が続いていて、昨日は夕飯を食って、横になったら知らぬ間に眠ってしまった。

 突然ハッと目が覚めて、すぐさま、マズイ、やっちまったぞ!と自分を呪う。
 何といっても昨夜はサッカーのアジアカップ第二戦、対ウズベキスタン戦である。ああ寝過ごすなんて、最低最悪だと嘆きつつ、地獄の底にたたきつけられたような気分でテレビをつける。するとぼんやり映りだしたテレビで、久米宏が何やらしゃべっている。うん?時計を確認するとぴったり夜の11時。BS放送に切り替えると、ドンピシャでサッカー中継が始まる。あまりにも正確な体内時計に大感謝。顔を洗って、気合いを入れる。そしてタオルを口に突っ込む。ああ、良かった。ほんと良かった。

 試合の方は、日本が強いのか、はたしてウズベキスタンが弱いのか。よくわからないけれど、きっとその両方なんだろう。信じられないような日本のゴールラッシュで8対1で大勝利。こういう大味な試合は、テレビで見ていると結構興ざめするけれど、満員の国立競技場で見ていたら気が狂っているんだろうと思う。息も絶え絶えで絶叫しているはずだ。テレビ観戦はやっぱり淋しい。
 これで日本は決勝トーナメント進出決定。優勝あるのみ。

10月17日(火)

 午前中は溜まっていた苦手なデスクワーク。
 月報をあげて、それぞれ前年比を出して、ひとりため息をつく。チビ会社、ひとり営業マンのため、会議も打ち合わせも何もない。名づけて「営業部自問自答会議」を繰り返す。

 午後から、ブックファースト渋谷店へフェア分の返品を引き取りに行く。助っ人の内藤さんと「海を見にいく号」で出動。「海を見にいく号」とは、本の雑誌社で所有している車(バン)の愛称だ。かつてうちから出版した椎名誠著『海を見にいく』がバカ売れし、その売上で購入した伝説の車である。かれこれ10年以上に渡って納品や返品で使用してきているので、ボディーのあちらこちらがキズだらけになっている。しかし、そのキズのひとつひとつが、歴代助っ人さん達の思い出のひとつになっている。
 そんな「海を見にいく号」も来年限りで廃車に…。淋しいけれど、また、一発当てて車を買おう。でも、変なタイトルの本だと困る。「ネコのために遺言を書く号」なんていうのじゃ、縁起が悪いし、「昼寝主義号」なんて言うのだとそのままカプセルホテルに直行してしまいそうだ。

 渋谷で返品を引き取り、内藤さんと別れ、僕は地方小出版流通センターへ。Kさんと打ち合わせし、情報交換。何だか、いろんな会社の不況話を聞き、背筋が凍る。まだまだ続く出版不況。出口はあるのか…。

10月16日(月)

 朝早く、といっても10時半頃、発行人の目黒考二が降りてくる。
 ビックリ!!
 『笹塚日記』で書かれているとおり、昼と夜をひっくり返した生活をしている発行人目黒と午前中に顔を会わすなんてことは年に数回しかない。それも、いびきをかいていない、腹を出していない、小さな目だけどちゃんと開いている、寝ぐせも治っている、ユニクロで買ったシャツも着ている、会話ができる、とにかく起きている目黒考二。感動だ。

 しかし、僕のジンクス。
 午前中に目を開けている目黒考二に会うと、必ずその日イヤなことが起きる。それを思い出し、拝むことにした。
「今日が一日平穏無事に終わりますように…。」
 二礼二拍手一礼。
 目黒は不思議そうに僕を見ていたが、きっと社長を崇めている立派な社員だと思ったことだろう。よしよし。

 ところが、一生懸命拝んだはずなのに、イヤなことが起こった。
 昨日のサッカーの試合により全身筋肉痛だったので、足をかばいつつ営業をしていた。夕方、妙に足の裏が痛くなり、歩くのもやっとという状態になってしまう。駅のベンチに座って、足の裏をひっくり返してみると、ぷっくり大きな肉刺(マメ)が出来ているではないか。うーん、拝んだはずなのに、目黒さん、勘弁して下さいよ。

10月15日(日)

 「炎のストライカー日誌その1」

 本日は、自分自身のサッカー日。久しぶりの試合と言うこともあり、朝から気合いが入る。昨夜見た日本代表の試合も頭に残っていて、小学生並の思考回路で、今日はタカハラ杉江で頑張ろうと心に誓う。

 今日の試合は、中学校の先輩のチームに急遽参加することになっていて、チーム名はコパカパーナFC。選手の平均年齢は若干高めの34歳。運動量は非常に乏しいが、テクニックのあるチームと言っておこう…。まあ、簡単な話、サッカー好きの集まりで、勝負はどうでもいいというチーム。 国立西が丘サッカー場のサブグランドで試合は始まった。キャプテンからは右のハーフと指示されたが、そんなことは聞いていられない。とにかく僕は点が入れたい。サッカーをやるからには、点を入れる。それしか頭にないバカサッカーを長年続けてきたのだから仕方ない。ホイッスルとともに前線へ飛び出し、シュートチャンスを狙うことしか考えていなかった。
 相手チームはかなり真剣にサッカーをやっているチームらしく、運動量も豊富、技術も上、あっという間に2点を取られ苦しい状態に追い込まれる。僕はというと、開始早々、どフリーでボールを受けるが、最悪のバカシュートでゴールを外してしまった。結局この日は、このプレーがあとを引きずり、絶対決めなければならないチャンスを5回も外す最悪の出来。ああ、最低。
 後半、相手チームのディフェンダーに、いわゆるバーコードハゲのおじさんが出場。年の頃で50過ぎではないだろうか。このおじさんは、うまいわけでもなく、味方の若造に再三怒られていたが、ヨタヨタと走りながらも必死にボールに食らいつき、一生懸命プレーしている。ヘタクソでも体力が落ちてもとにかくサッカーが好きというのがひと目でわかる中年プレーヤー。僕との勝負でも簡単には抜かせてくれず、息を切らせながらも身体を寄せて付いてくる。まあ、僕もかなり下手クソなんだけど。
 試合の結果は3対5の完敗。
 試合終了後、すぐさま僕はこのおじさんに握手を求めた。絶対こういうオヤジになってやると思ったからだ。

10月14日(土)

 「炎の観戦日誌 その4 アジアカップ篇」

 日本人はオリンピックが大好きだから、きっとアジアカップ?所詮アジアだけの大会だろうとさげずんだ想いでこの大会を見ているのではないだろうか。視聴率の数字もオリンピックに比べれば、かなり低いと思われる。確かにオリンピックは世界大会で、様々な競技の世界一を決める大会だ。ヤワラちゃんもすごいし、高橋尚子もすごい。世界一の金メダリストなのだから。
 しかし、サッカーに関しては違う。オリンピックは23歳以下の世界大会でしかない。まだまだ若造のヒヨッ子を集めた大会でしかないのだ。ヨーロッパの各国は、ワールドカップでリーグの日程を変えることがあっても、オリンピックで変えることはない。(まあ、イタリアは今年変えたけど…。)所属チームもオリンピック出場のために選手を出すことを快く思わないくらいの大会なのだ。
 まあ、そう言いつつ、僕も興奮してオリンピックを見て、楽しんでいた。すごい、ブラジルと本気で勝負だと手に汗握り、ノドを切るほど絶叫していた。結局、何が言いたいのかというと、アジアカップはとても大切な大会であるということ。その国の一番強い代表というのは、フル代表のことだし、例えアジアのチームが相手だとしても、それが格下というわけではなく、逆に言えば、日本を相手に本気でぶつかってくる、対日本の戦略を持って闘いを挑んでくる恐ろしさがあるのだ。
 アジア大会にも、是非注目して欲しいなあ。

 さて、本日はアジア大会の初戦、サウジアラビア戦。僕の大好きな中田ヒデは、ローマでの熾烈なスタメン争いのため不参加。残念。しかし、我が浦和レッズの至宝、小野伸二が久しぶりの代表試合とあって、楽しみは尽きない。夜11時キックオフということもあり、いつもより入念にタオルを口に突っ込む。さすがに浦和でも夜中の絶叫はまずいだろう。8時過ぎに友達から飲みに行く誘いの電話を受けるが、あっさり断る。サッカーのある日に僕を誘う方が、頭がどうかしている。行くわけがない。

 試合開始。完全に引き気味に守るサウジアラビア。日本は余裕を持ってボールを回す。しかし、引かれた相手にどうアプローチしていくのか、それが日本代表の長年の課題。しかし、しかし、今の日本代表はほんとに強い。精度の高いセットプレーからチャンスを作り、サウジゴールを脅かす。そして相手の攻め上がりを利用したカウンターからの柳沢のゴール!!!。僕は個人的に柳沢が嫌いだけれど、今日は素直に喜ぼう。お前が成長しないと困るんだ!
 その後も素晴らしいプレーの続出というか、あまりにサウジが弱すぎ、日本代表は余裕の展開。ジュビロでゴン中山の血を受け継いできた、ガッツマン高原の絶妙な飛び出しと、パワフルなシュートで追加点。名波の落ち着いたシュートも決まり、最後なんと言っても、我が浦和レッズの小野信二の天才ゴール。うーん、最高だ……。
 実は、僕、小野伸二の日本代表時のプレーを見ていると、とても淋しい気持ちなる。なぜなら、浦和レッズでは、周りが下手クソで出せないようなパスを、日本代表ではきれいに繰り出し、それを受ける選手がちゃんといて、非常に楽しそうにサッカーをしているからだ。小野のすごさは、逆説的に浦和レッズの下手さを象徴することになるからだ。
 まあ、最高の試合展開で本日は満足。どの選手も最低以上の力を出していたと思う。日本代表は本当に強くなった。とかくサッカーファンというものは、懐疑的で、悲観主義で、ブツブツ文句を言うものだが、今日の試合を見る限り、本当に日本代表は成長していると思わざるえない。かつて、どの時代よりの日本代表よりも今の代表が一番強いと思う。2002年が非常に楽しみ。

今日のピカイチ選手。
服部、名波、明神。
服部も名波も、実は今まで気に入らない部類の選手だったが、今日の試合で目から鱗が落ちた。ごめんね、今まで怒鳴ってばかりいて。

10月13日(金)

 朝から取次店を廻るが、いきなりN社の仕入窓口が長蛇の列。給料日をあてにした新刊ラッシュが毎月20日以降なので、その影響か…。待っていても時間がもったいないので、予定を変更し、神保町の書店さんを廻ることに。S書店に入っていくと、いきなり店頭の大きなスペースをさいて、新潮社の新創刊文庫「新潮OH!文庫」がドーンと並べられている。第6次文庫戦争やらの目玉になるのだろうか。はたして売れ行きはいかに?
 午後からは、再度仕切直しで取次店を廻り、その後は営業に戻る。

 夜、会社に戻ると、助っ人の面々が交通費の精算をしていた。助っ人は、不定期に出社するため、その日その日で精算していくシステムになっている。帰り際に、その日自分で立て替えた交通費やコピー代などの経費を、出金伝票に自分で記入し、それを事務の浜田に渡し、お金を受け取る仕組み。 さて、この日、助っ人の内藤さんが、交通費の伝票を書きながら、おもむろに国語辞典を開きだした。何をしているのかなと覗き込んで見ると、彼女は麹町に届け物に行ったようでそれを記入しようとしているところだった。確かに「こうじまち」を漢字で書くのは難しいよな…と思いつつ、内藤さんの手元に置いてある辞書を確かめると「め」の項目がひかれている。あれ?と今度は伝票の方を見てみるとなんと「麹町」じゃなく、「麺町」と書き込まれているではないか。うーん…。近いけど全然違うぞ。それに、そもそも何で「こうじ」じゃなくて「めん」を辞書でひくんだ?
 こっそり直してあげようかと思ったが、内藤さんはいつも僕のことをオヤジ扱いし、バカにしてくるので、たまには仕返しをしてやろうと、大きな声でみんなに言いふらすことに。「ナイトーがさあ……。」社内中大爆笑。内藤さんは真っ赤な顔して、それでもなお「似てるよね?」と言い張ったが、誰も同意しなかった。

10月12日(木)

 『沢野字の謎』事前注文〆切日。朝から地方の書店さんに電話で営業をかける。営業マンがひとりだと、どうしても地方へ出張することができず、顔をつき合わせての営業ができない。まったく会ったことのない担当者の方々に、いきなり電話をすることにかなり抵抗を感じるが、本が入らないことを考えると致し方ない。いつか、地方出張したい。

 その後は、ある方面を営業。今回はあえて匿名書店。

 この書店さんは、小さな町の書店さんで私鉄沿線の駅前立地。ビルの2F2区画を借りて営業していた。店長さんのこだわりが棚に反映されていて、見る人が見れば、かなりうれしい気持ちになれるお店だったと思う。しかし、数年前から売れ行きが下降し、どうにか起死回生をと、昨年の暮れに2Fの2区画を1区画に縮小し、それに変えて1Fの1区画借りることになった。1Fは雑誌、2Fは単行本。言葉にするのが難しいが、変則2フロアーの営業。店長のHさんは、ヒゲを生やした坊主頭、いつも穏やかな表情で相手をしてくれるとても優しい方である。

 いつ頃だっただろうか…。
 Hさんのお店を訪問し、話題になっている本の話をしていた。確か東野圭吾の『秘密』の話だった。お互い読み終わったすぐ後だったため、妙に盛り上がり、あの結末についての解釈を互いに話し合っていた。するとHさんが、
「うちの娘がさ、全然本なんか読まなかったのに、どこかで噂を聞いていたのか、オレの本棚から『秘密』を持っていったんだ。どうしたのかと思ったけど、気づかないふりをして観察していたんだよ。そしたら1日中静かに集中して読んでいて、読み終わったら感動しているんだよね。びっくりしたよ。今まで散々、本を読めって言ってきたのに、全然読まなくてさあ。それが、今度は、本を返しに来ながら『お父さん、これ面白かったよ。他にない?』だって。」
元々優しい顔立ちのHさんが一段と顔をくずしていた。
「それで、Hさん、どうしたんですか?」
「うん、あんまり余計なこと言うのも嫌だからさあ、『秘密』と同じような感じの本を何点か渡したよ。今、夢中になって読んでいるみたいだよ。読ませたい本はいっぱいあるけど、それをそのまま読ますのも、難しいよね。でも娘と本の話ができるなんてさ……。」
 例え小さな幸せと言われようと、何事にも変えられない幸せ。Hさんはうれしそうに平積みしてあった『秘密』を触っていたのが印象的だった。

 そんなHさんのお店が、ただいま非常に苦しい状態らしい。毎月取次店からの請求にビクビクし、どうにかこうにか図書館からの発注でやりくりしているようだ。どこの町の書店さんも苦しい。小さなお店は、欲しい本(売れる本)をいくら注文してもほとんど入ってこないのが実状。出版社は返品を恐れて、目の届かない小さなお店には本を出荷しないようにしている感がある。それに不況で本の刷り部数自体が減っているため、小さなお店に回る分まで在庫がないようだ。悪循環は続き、本が入らないから、お客さんも減り、売上が少ないから、注文も出せない。そんな状況が続いている。こだわりの棚すら作れない。

 今日、訪問した際のHさんの最後の言葉
「あと何ヶ月保つかわからないよ、どうにかやっていきたいんだよなあ。」

 僕は、お店をあとにして、各駅電車に乗った。椅子に座りながら、悔しい気持ちでいっぱいになった。あの優しくて本が大好きなHさんのお店があと数ヶ月でつぶれるかもしれない。僕に何かできることはないのか。例えば……。でも小さな出版社の営業マンに出来ることなんてたかがしれている。いや、人が人のためにできることなんて本当はないのかもしれない。結局、僕には何もできない、その現実に打ちのめされた気分だった。

10月11日(水)

 10月24日取次搬入の新刊『沢野字の謎』の事前注文〆切り前日ということで、かなり切迫感を持って書店さんを廻る。当たり前のことだけど、何事も期日があるというのはつらい。しかし、明日までに注文をもらわないと、単行本編集のカネコが、徹夜の連続で作った傑作本『沢野字の謎』が書店に並ばない。カネコのためにも頑張ろうと思う。

 〆切直前になると、どうしても沿線営業ができない。とにかく注文の取れていない書店さんを廻ることになるので、ジグザグ営業。
 まずは池袋に出陣し、3件を訪問。サンシャインでは本日もイベントをやっていた。噴水広場では、NHKの「ためしてガッテン」の撮影。なんと題目はアイロンがけ調査。ステージ上にアイロン台が3台並べられ、その辺を歩いている人に、アイロンをかけさせている。しばらく見ていたが、別に他人のアイロンがけなんて面白い訳もなく、また、何かの拍子で声をかけられても恥ずかしいのでとっとと退散。でも、どんな調査なのか気になるところ。アイロンのかけ方って、そんなに人によって違うのか…。放送をチェックしようと思う。
 本日は営業ルートがキツイので気合いを入れ直し、サンシャインを出るが、今度は出入り口で猿回しをやっていた。僕はとにかく忙しいのだ。〆切前日で、まだまだ注文が取り切れていない書店さんがいっぱいある。早く移動して、一件でも多く訪問しなくてはならない。 でも、僕は、猿回しが大好き…。猿回しというよりは猿が大好き。猿を見ていると飽きない上になぜかホッとする。上野動物園の猿山は大好きだ。嫌なことがあるとぼんやり見ていた時期もあった。 そんな男の目の前に猿がいて、軽快に太鼓の音がなっている。でも僕は忙しい…。苦悩と悶絶と格闘のすえ、10分間の休憩をとることにする。しばし猿回しを堪能。しかし自己嫌悪。ああ。

 その後は、一気にペースを上げて営業に戻る。都内中をウロウロし、どうにか本日の目標を達成したところで、銀座のA書店さんに顔出す。日頃とにかくお世話になっているOさんに、今日も、売れ筋情報と面白本の情報をしっかり教えてもらう。感謝。Oさんとは、カレーを食いに行く約束をしていたのだが、只今風邪でノドがヒリヒリし、そんなところにカレーを食べたら吐き出してしまいそうなので、しばらく延期してもらう。
 帰り際、助っ人の童夢くんと大河くんから飲みに誘われ、1時間半ほどつき合って退散。酒もノドにしみる。

10月10日(火)

 3連休明けで、ちょっとぼんやりしている。身体が重い。のんびり仕事をしようかと思ったが、本日は『本の雑誌11月号』の搬入日ということで、出社後、すぐ製本所から搬入になる。わっせわっせと中1階の営業部へ体力勝負で運びいれ、定期購読者の方々への封入作業開始。助っ人の面々が配送用のビニール袋に1冊1冊入れていく。
 この封入作業の日を本の雑誌社では、「ツメツメの日」と呼んでいる。一日中黙々と雑誌を袋に詰めていくからだ。また、このツメツメの前日を、ハリハリの日と呼ぶ。こちらは、定期購読者の住所と宛名をラベルに印刷し、袋に貼るからである。単純すぎてバカバカしいが、社内用語辞典があれば、筆頭の言葉。
「来週の木曜はツメツメね!」
「わたしはその日、バイトに入れないからハリハリに行くわ。」
なんて、社外の人にはまったく何のことかわからないだろう。

  僕もみんなと一緒になって、和気藹々と作業をしたいが、そう言うわけにもいかず、ひとり孤独な営業マン。中央線の旅路。

10月6日(金)

 柏のS書店Mさんは本が大好きな書店員さん。確か図書館司書の資格も持っていて、とにかく本の世界で働くことに喜びを感じ、いつも訪問する度に、面白い本の話を聞かせてくれる。

 今日、そんなMさんのところに顔を出すと、お客さんと何やら話をしていた。挨拶をして、脇で邪魔にならないように待ってると、Mさんは、そのお客さん(女性)から、友達が引っ越すことになり、友達の子供さんに本をプレゼントしたいと相談されていた。幼稚園に通っているらしいその子供は、とてつもないキカンボーでいつもケンカばかりしていて、お母さんが謝りに行くことを繰り返しているとのこと。どうかそんな子が少しでも落ちつくような絵本はないか?というのが相談の主な内容だった。
 さあ、ここからはMさんの腕の見せどころ。児童書の売場にお客さんを案内し、「この絵本なんてどうですか、こんな話で、すごく心がほっとしますよ…、そのお母さんが読んでも落ちついた気持ちになれると思います。」なんて感じでいろいろと自分の読書経験に基づいた本を紹介していくのである。
 うーん、さすが。思わず感動して目頭が熱くなってしまった。そのお客さんは、「ありがとう、これに決めたわ!」とMさんが一番にお薦めした絵本を大事そうに抱えて、店を出ていった。作家、出版社、取次店、書店、と道をたどり、ついに欲しいと思っていたお客さんに本が届いた瞬間だ。とても良い現場に立ち会えた気がした。

  昨今、本を知らない書店員が多い!とよく言われるけれど、確かにそれもあるかもしれない。でも、あまりに出版量が多いのも事実で、そのすべてを把握するなんて、とてもとても難しい。Mさんのように本が大好きな書店員さんを僕はいっぱい知っている。それに好きじゃなきゃ、こんな業界にいられない…。
 一番身近な読書相談員は、本屋さんなのだ!

10月5日(木)

 午前中、書店さん向け販促用DM「本の雑誌通信」を作る。全国の書店さんへ、毎月、新刊案内とともに同封して送っているもので、DMなんて、どれほど読まれている物なのかよくわからないけれど、自由に作れるので個人的な楽しみとしている。
 午後からは営業に出かけ、いつも通りの一日。いまだカゼが治らず、ノドが痛い。

10月4日(水)

 昨日、夜遅くまで、S出版社の営業Aさんが主催した出版業界人の飲み会に参加していたため体が重い。しかしサボるわけにもいかない状態なので、とにかく体にムチを打って営業。渋谷を営業するが、本日はツキがあるようで、担当者の方とバッチリ会える。
 それにしても渋谷は恐い。スーツを着て歩いているだけで、なんか襲われるような気がしてしょうがない。今日もいきなり話しかけられ何事かと思ったが、単なるおばさんだった。うーん、単なるというわけではなくて、このおばさんの方が実は恐かった。道を歩いていると、いきなり腕を叩かれ、何だろうと振り向いた瞬間に「わたし恐いんですよ。」と言うのである。その一言だけで何のことかわからず、うん?という顔をしたら、また「わたし恐いんですよ。」と言って雑踏に消えていってしまったのである。確かに恐い。

 予想以上に渋谷を早く終えたので、神保町方面へ移動。早速店頭に並んでいる『新・匿名座談会』を眺めつつ、売れるように念じる。念じて売れるなら営業マンなんていらないか…。会社に戻る時間がなくなったのでそのまま直帰。

10月3日(火)

 ウェブ版の三角窓口を読んでいたら、『本の雑誌』の発売日について、長いチェーンが作られていてビックリ。いろんな方々の意見や体験が書き込まれていて、非常に興味深い…。いや、営業マンとして、何度も読者の方に書店さんまでご足労をかけるのは、非常に問題なのでこの欄にてご回答をさせて頂きます。

 一応、大きな意味では、毎月10日前後に取次店へ搬入になります。
 そしてその後は、取次店から各書店さんへ納品されていくことになるので、地域、規模によって多少違いが出てくるとは思います。

 では、なぜ10日なら10日、としっかり決められないかというと、まあ、10日が休日や祝日になっていることもけれど、実は本の流通上、週末(木や金)に搬入すると、書店さんの規模によって同一地域でも納品日がズレるという可能性が高くなってしまうらしいのです。「本の雑誌」は、大きな書店も小さな書店も「売ろう、売りたい」と思っていただける書店さんをなるべく公平にしたいので、出来る限りそのズレをなくしたいと考えてます。

 ということがらをふまえて、10日が木曜や金曜にあたる際は、その前後に搬入日をずらして月曜日から水曜日の間に搬入できるようにしています。それでも、あまりに変動幅があるのも問題なので、7日から12日の10日を挟んだ前後2,3日の幅で変更しています。それから直接定期購読者の方には、上記搬入日に封入作業をし、夕方、郵便局へ引き渡しています。

 というのが本の雑誌社営業部としての正確な回答です。
 厳格な意味で、書店さんに並ぶのは搬入の何日後になるのか?と言われると、それは申し訳ないのですが、わかりませんとしかお答えできません。地域や書店さんの規模によってやはり差がでてくると思われますし、取次店の出荷スピードも新刊が大量にある時は変わってくるようです。結局何の回答にもなってないかもしれませんが、一応、これが本の雑誌社でわかる範囲です。少しでも役立てれば幸いです。

 一応、年内の搬入予定日は
11月号-10月10日(火)
12月号-11月8日(水)
1月特大号-12月11日(月)
になります。

 でも、発売日がわからない、というのが実は読者の方の楽しみだったのかもしれない…と今思いました。ネタバレしてすみません。

10月2日(月)

 土、日は完全休養し、金曜日に購入した文庫本3点を読了。ドラクエも順調に進んだ。現在プレイ時間は80時間を越え、あまりのバカらしさに愛想が尽きそうになるが、ここまでやったのだからどうしてもエンディングが見たい。来週あたりには終わるか…。
 風邪はほぼ治ったか…。まだノドだけ不完全だが、あとは平気。営業マンはノドが命?なので「梅のど飴」を舐めつつ、京王線を終日営業。
 最近疑問に思っている、というかわからないことがあって、それは公衆電話のICテレホンカード専用というやつ。あれはいったい何なんだろう? 最近、街頭ではこれが異常に増えていて、僕が持っている普通のテレホンカードは使えない。5台並んでいるうちの3台がICテレホンカード専用なんてことが多くて、通常の2台は人が使用していることも多い。逆にICテレカの方は空いていることが多いというか、使っている人を見たことがない。うーんICテレホンカードって何なんでしょう?クレジットカードか何かにICチップを埋め込んだ新バージョンでもあって、それで電話をかけるんだろうか…。わからないなあ。

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