WEB本の雑誌

5月21日(金)

 朝イチで越谷のA書店を訪問し、Sさんにお別れの挨拶。

 何となくこのお店が2、3年前にオープンした気でいたのだが、Sさんに確認すると、私の社歴と一緒で6年目ですとの答え。いやはや、ということはSさんとも5年以上の付き合いというわけで、それは悲しいわけだよな。でもこれからは母親業をしっかりやっていくというのだから仕方ない。でもでもやっぱり今度ここに来てもSさんはいないと思うと悲しい。

 いろんな想いを錯綜しつつ、最後のお別れの言葉を交わす。

「ありがとうございました。またどこかでお会いしましょうね」

 その言葉、たとえなかなか実現しなくても、嘘ではない。祈りであり、願いである。

 昼過ぎ会社へ出社。
 本日突然沖縄の出版社、ボーダインクの方が遊びにくることになったのだ。いやはやどんな方がいらっしゃるんだろうと楽しみにしていたら、なんとなんと会社を休みにして全員で上京しているとのことで、その数なんと7名。

 うっ、総社員数が一緒じゃないですか!と驚いていると、事務の浜田は「でも、ボーダーインクさんはこんな立派な書籍目録まで作られてますよ」と戴いたばかりの目録を垂涎のまなざしで見つめており、この勝負あっけなく本の雑誌社の負けのようである。(ちなみに単行本の出版点数もボーダーインクさんの方が50点くらい多い)

 いやいや別に競ってもしょうがないわけで、営業方法や製作方法について意見交換。そんななかで編集のSさんが、これ売れたんですよと紹介してくれたのが『DUMP CARNIVAL』松吉益瑠著である。

 この本、その名のとおりダンブの写真集で、著者の松吉さんは幼い頃から大きくなったら絶対にダンプの運転手になることを夢見つつ、国道58号線を走るダンプの写真を撮り続けてきたそうだ。編集のSさんの話によると、ダンプの装飾にも琉球文化が流れているそうで、読者にもその辺が大変好評だったとのこと。

 えーっと。読者って誰?と思われた方。ダンプやトラックの雑誌も出ているほど、ファンというかマニアがおりまして、それらの雑誌で、この本が紹介されたときには、2週間くらい『DUMP CARNIVAL』の注文が殺到し続けたらしいです。いやはや出版はこれだから面白い。

 約1時間ほど、沖縄の話を伺ったところで、ボーダーインクの皆さんは次なる訪問先、ジュンク堂書店池袋店に向かった。今度はこちらが社員旅行ででも沖縄に行って、ボーダーインクさんを覗いてみたい。そのときはよろしくお願いします。