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2月25日(土)2017年始まりの一日

 Jリーグ開幕。

 よき思い出のない日産スタジアムで、またよくない思い出を積み上げる。"哲学の道"を歩きながら、守備について考える。守備を意識しない監督について考える。ラファエルシルバについて考える。

2月24日(金)素晴らしい本屋さんに出会えた一日

  • #公開書簡フェア
  • 『#公開書簡フェア』
    絲山秋子
    本の雑誌社
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  • A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて
  • 『A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて』
    幅野昌興
    赤々舎
    1,760円(税込)
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    honto

 初版合計100万部の村上春樹『騎士団長殺し』(新潮社)発売のため、本日は営業活動を自粛し、前橋へ。

 まもなく電子書籍配信スタートとなる『#公開書簡フェア』の打ち合わせで、絲山秋子さんと公開書斎「絲山房」へ伺う。

「絲山房」は前橋・敷島公園のフリッツ・アートセンターにあるのだけれど、てっきり私、その名称のため大きな美術館の一角が書斎になっているのかと想像していた。

 ところが着いたところは一軒の洒落た建物で、実はそれがフリッツ・アートセンターで、フリッツ・アートセンターは本屋さんだったのである。しかもとてもとても素晴らしい本屋さんだったのだ。

 扉を開けた瞬間、それに気づいた。全身をいい本屋さん感が包み込んでくる。絵本を中心に、新刊書、古書が押し付けがましくない程度にセレクトされており、気づけば時間も絲山さんの存在も忘れ、一冊一冊の本の背表紙や平台に積まれた表紙を見つめている。

 そうして本当に見つめているのは表紙や背表紙を通しての自分自身であり、本を通して、これまで意識しなかった自分に出会うのだ。

 フリッツ・アートセンターで出会えたのは『A Walk Through the North York Moors National Park ノースヨークムーアズ・ナショナルパークを歩いて』幅野昌興写真集(赤々舎)。このなかに今の自分がいる。

2月23日(木)寂しいこととうれしいことのあった一日

  • 古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび (中公文庫)
  • 『古本道入門 - 買うたのしみ、売るよろこび (中公文庫)』
    岡崎 武志
    中央公論新社
    792円(税込)
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 通勤読書は、岡崎武志『古本道入門』(中公文庫)。

 新刊『元祖水玉本舗』や『ワンフェスのワンダちゃん』を専門書店に並べてもらうのに大変お世話になった取次店C社のTさんと昼食。Tさんとはそれ以前に勤めていた取次店さんの頃からの付き合いなのだけれど、来月には退職し、両親の介護のため長崎に帰省されるという。寂しい。

 そしてどれだけ多くの新規版元がTさんのおかげで、本屋さんや図書館に本を並べてもらえるようになったことか。孤軍奮闘で、新規開拓を恐れず、多くの出版社に門戸を広げたTさんの出版業界に残した功績は計り知れない。

 寂しい知らせの後、うれしい知らせが届く。まだお知らせできないのが残念。

 帰宅後ランニング、7キロ。

2月22日(水)相談を受ける一日

  • 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
  • 『合理的にあり得ない 上水流涼子の解明』
    柚月 裕子
    講談社
    1,650円(税込)
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    honto

 昨夜の腹痛はやはり単なる疲労だったようで、本日は寝不足ではあるけれどまあスッキリ。

 通勤読書は、柚月裕子『合理的にあり得ない』(講談社)。ある事件によって弁護士資格を剥奪され、探偵エージェンシーを開業した上水流涼子が、IQ140を誇るアシスタントと共に謎を解く短篇集。キャラクターが魅力的なので、できればシリーズ化、そして長編作が読みたい。

 午前中、取次店N社を訪問し、とある賞を運営している人たちに本屋大賞のお話。3月5日にOKEGAWA honプラス+にて「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」の実行委員の人とも公開で話をするのだけれど、最近、このように本屋大賞以後立ち上げられた賞の人たちからいろいろ相談を受けることが多い。

 長く続けていくには、尽きぬ愛情と仕事の分担できる人間と運営していくお金とちょっとしたトラブルが必要です。

 水玉螢之丞『元祖水玉本舗その1』『元祖水玉本舗その2』搬入。大部数の『騎士団長殺し』の搬入のおかげで危うく2月末搬入になりそうになったものの、無事、予定通り搬入でき一安心。

 帰宅後ランニング8キロ。

2月21日(火)空振りな一日

 ららぽーと、小田急、伊勢丹と沿線ほとんどの商業施設が全館休館日という衝撃的な空振りの一日。それでも最もお会いしたかったB書店Sさんとは話ができ、展覧会会期中のフェアのご相談。

 4月22日より「創刊42年 本の雑誌厄除け展(仮)」を開催していただく「町田市民文学館 ことばらんど」を視察。想像以上に広く、立派で驚く。展示物とのギャップに果たして耐えられるのだろうか。

 それにしてもこの展覧会と3月12日開催の「本のフェス」と4月11日発表の「本屋大賞」の準備三つ巴を乗り越えられるとはとても思えない。

 視察後、昼飯を食いそびれていたので書店員さんより教わったカレー屋さんを探すも見つからず。地図を見る限り絶対ここにあるはずなのに...。あきらめて帰社。

 アジアチャンピオンズリーグの速報を見つつ、3月刊の『本の雑誌おじさん三人組が行く!』に収録する写真を新入社員の高野と選ぶ。レッズは4対0の勝利。ラファエル・シルバのゴールは久しぶりにストライカーらしいシュートで、エメルソンの再来を願う。

 帰宅後、風呂に入って食事をして布団に潜るも1時過ぎに猛烈な腹痛で目覚め、そのままトイレにこもる。1時間ほど上から下から噴射。

 妻はノロウィルスを疑うが、疲労がMAXになったときのいつもの症状。ガタガタ震えながら布団に包まれる。

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