5月18日(木)面白い話をたくさん聞いた日
12連勤11日目。世の中には「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない人がいるんだな。まあそんなの人じゃないけれど。今後は関わりを持たずに生きていくことにしよう。
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早稲田の古本屋「古書現世」に内澤旬子さんが取り組んでいる「小豆島に猪や鹿などの野生獣の食肉解体処理施設(極小)を作るためのクラウドファンディング」のチラシを届ける。
『早稲田古本屋日録』(右文書院)や『早稲田古本屋街』(未来社)といった著作もある店主の向井さんとは面識はあるもののお店を訪れるのは初めて。早稲田の古本屋街は神保町より敷居が低い感じで思わず均一ワゴンに引き寄せられてしまいそうになるもどうにか関門をくぐり抜け、チラシをお届けす。
店主の向井さんとしばし雑談。非常に興味深い買い取りの話を伺い思わず原稿依頼しそうになるが、とても活字にできる話でなく残念無念。本当に面白い話は、アンダーグラウンドに眠っているのだ。
その後、埼玉を営業。「横丁カフェ」の連載をお願いしている北与野のブックデポ書楽の長谷川さんを訪問すると、「今年はこれですね」と言って棚を指さされる。その指の先には手書きで「2018年本屋大賞ノミネート間違いなし」と記されたPOPが立つ、佐藤亜紀『スウィングしなけりゃ意味がない』(KADOKAWA)。
佐藤亜紀といえば『ミノタウロス』(講談社文庫)を「本の雑誌」の年間ベストテン1位にしたくて丸坊主にしたのが懐かしい。(ちなみにその年間ベストテンの座談会だけをまとめた『ベスト10本の雑誌』はこちらで密かやかに発売中)
大宮で、「埼玉県の高校図書館司書が選んだイチオシ本」を運営している高校図書館司書の方とお話。学校図書館の現状についてレクチャーいただくも、ひとりでも多くの子に本を届けようとしている姿勢に感動する。
世の中には「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えない人がいる代わりに、こうやって情熱と愛情を持ってきちんと生きている人もいるのだ。今後の人生は、こういう人と関わって生きていくこととしよう。
直帰後、ランニング。7キロ。精神安定につとめる。