1月17日(木)
通勤読書は、首藤若菜『流通危機は終わらない』(岩波新書)。出版業界も本が売れないどころか、本が運べないという問題に直面しており、非常に興味深い本だった。サービス(労働)にはしっかり対価が払われないと、その仕事をする人がいなくなってしまうのだけれど、その根底にあるものに気付かされ、ぞっとする。
午前中、2月刊行、テリー植田『誰も教えてくれないイベントの教科書』の入稿。編集担当初のビジネス本。どんどん世界が広がっていく。
一息ついたので、出版人として、そしてサッカー選手としても尊敬している芸術新聞社の社長、相澤さんと「げんぱち」でランチし、「クラインブルー」でコーヒー。すっかりジャンルを確立しつつある『美人画づくし 弐』池永康晟・監修を出版され、さっそく売れているらしい。
午後、一気にデスクワークを片付け、夜、松戸の居酒屋「ひよし」へ。オークスブックセンター南柏店さんで開催される版元営業対抗フェア「南柏杯」の商品説明会。集英社サービスのTさんのプレゼンがお笑い芸人のようで大いに盛り上がる。
飲み会から東京創元社の営業マンQさんとともに武蔵野線に揺られて帰る。2月刊行の、大ベストセラー『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾、今村昌弘『魔眼の匣の殺人』の販促物作りの担当とのことで、ただいま本を読み込み、POP等に使う文言を必死に考えているらしい。
作家、編集、制作、宣伝、営業......本に関わるすべての人の想いとともに本は届けられ、売れていくのだ。私もQさんに負けずに頑張らねばならない。