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6月9日(日)

 父親から相談したいことがあると連絡があり、部活が休みだった息子とともに実家に向かう。その息子が「ジジに会うのは正月以来だな」というので気がついたけれど、いまだに浦和レッズの試合には欠かさずにやってきている母親とは毎週のようにスタジアムで顔を合わせているものの、昨年の胆嚢結石の手術以来観戦をやめてしまった父親とは正月くらいしか会っていなかったのだ。

 実家に着くと父親から最近しょっちゅうめまいがして調子が悪いこと、事故が怖いので免許を返納すること、そして車を処分したいからお前にやると言われる。そう言われても私は今乗っている軽自動車が気に入っているのでいらないというと、車に関してはお前に一存するから売るなり処分するなり好きにしてくれという。本人はそれですっかり面倒事が片付いた気分でテレビに向かうが、こちらはたまったものではない。しかも免許を返納し、車をなくしてしまったら日常品の買い物はどうするのだろうか。

 風呂場のブラインドが壊れているので買いに行きたいという母親をその父親の車に乗せてホームセンターに向かう道すがら、国道沿いに自動車買取の旗を掲げていた中古車屋さんに思い切って飛び込んでみる。値がつこうがつくまいが面倒事を早く片付けてしまいたい一心だったのだけれど、奥から顔を出したのが中学校の先輩で、あっという間に話は進み一件落着。おそるべし地元ライフ。

 それにしてもこれは介護の第一歩なのではなかろうか。

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