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9月29日(日)

 朝4時に目覚める。昨夜は薬が効いて21時には布団に入っていたので十分寝た。目をつぶってももう眠れないだろう。読書灯をつけ、枕元にあった奥田英朗『罪の轍』(新潮社)を手に取る。

 12時過ぎ読了。気づけば一度も本を置くことなく597ページ読み切ってしまった。本を閉じて初めて腕が痛いことに気づく。圧巻。なんだろうこれは。

 読み始めてすぐに犯人がわかってるというのになぜこんなに引き込まれてしまうのか。ストーリーだって想像できるし、それなのにそれなのにページをめくる手が止まらない。そして読後のこの満足感たるや。

 2019年のエンタメ小説界は、横山秀夫の『ノースライト』と奥田英朗の『罪の轍』を読まねば語れまい。"Wヒデオ"の年なのだ。

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