第11回「手塚治虫を知らないコドモたちに伝えたいその魅力」

Page 1 手塚治虫はマンガ手法の発明家!

手塚治虫はマンガ手法の発明家!

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マンガ好きの読者の方々、旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年も『ゲキコミ!』をどうぞよろしくお願いします! さて昨年はニコ生への進出など、新たな展開を見せたこの『ゲキコミ!』。さらなる飛躍を期すべく、昨年末のクリスマス、某所で合宿を行いました。マンガ読みとして初心に帰るべく、手塚治虫のマンガをスーツケースいっぱいに詰め込んでのマンガ読書合宿です!

まず、手塚治虫とは何者か、おさらいしておきましょう。1928(昭和3)年に生まれ、1989(平成元)年に没したが、誰もが知る日本のマンガ文化の祖とも言える存在です。『鉄腕アトム』をはじめ、『ジャングル大帝』『リボンの騎士』など、現代でも抜群の存在感を持つキャラクターと名作の数々を生み出し、存命中から「マンガの神様」と称されました。

例えば、現代の少女マンガで当たり前のように使われる、瞳がうるんだように見えるキャッチライトを描いたのは『リボンの騎士』が最初と言われていますし、静寂を表現する「シーン」という擬音語、など手塚治虫が作り出した――いや、もはや「発明」と言ってもいいほどの、斬新な手法が無数にあります。

さらに手法だけでなく、マンガの題材の選定にしても「鉄板」を作り上げたのが手塚治虫という作家でした。どんなにいい作品でも、必ずしも評価されるとは限らないのが、「作品」の運命というものですが、手塚治虫はマンガ界において医療、歴史、グルメなど正当に評価されやすい「鉄板」と言えるジャンルを開拓したのです。

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