本って、いいなあ。
古今の小説や随筆、評論に歌集、歌舞伎、落語、映画まで、本の達人・北村薫がふと気になった一節から自由に連想をひろげてゆく、驚きと楽しさが詰まった極上の読書エッセイ。
■四六判並製 ■280ページ
978-4-86011-485-5
[目次]
動作 2
天狗になった話 10
それとこれ 13
予選 16
鷗外の実験 19
話の名人 22
徳田秋声は、こんな風に...... 25
和田芳恵は、顔を赤らめて...... 28
運命 31
渾身の一冊 34
もの言う帯 37
泉鏡花と罪人の門 40
川端康成の突進 43
rolling stoneが聞きたい 46
海の響をなつかしむ 49
お疲れさま 52
泣く少女 55
ついに見つけた馬鹿大将 58
いい湯だな 61
やめられないとまらない 64
これは事件だ 67
言葉の嬉しさ 70
カバーは世に連れ 73
人斬りジョーと雲 76
藤崎誠氏 79
まぼろしの女 82
晩夏のバット 85
神様のお父さん 88
埴谷雄高、絶賛 91
和田誠さん 94
冬の声 97
大岡昇平、語る。 100
残された名前 103
名探偵退場 106
薔薇色の人生 109
ピューマは速い 112
謎の物語 115
失われた原稿 118
輝く解釈 121
珠玉 124
月は綺麗......かな 127
失われた音を求めて 130
つちーばんすい 133
浦西和彦氏 136
あかよろし 139
まじです 142
英国、役者事情 145
そら豆島奇談 148
微笑む人 151
待ってました。持ってました。 154
卒論 157
映画こそ、わが人生 160
四つの恋の物語 163
日本のシムノン 166
多くて見苦しからぬは 169
いい辞書の作り方 172
いろは、あれこれ 175
名文家 178
馬の名前 181
プロスペル・メリメ 184
浴衣の柄 187
横山重とヘンリー・バーゲン 190
剣持くんと三島由紀夫 193
父と子 196
酒場三銃士 199
鼻 202
六代目の半七劇 205
半七親分は舞台から 208
本と幸せ
ひとつの顔 212
わくわく、どきどきの一冊 216
百聞は一見に 220
生きている「仕事」 224
中学時代の宝物 228
室生犀星が観た映画たち 232
主題と変奏 236
夏の日々 240
ところ変われば 244
音楽を求めて 248
葉っぱの命 252
稽古はしません! 256
りんりきって言ってくれるのよ 260
灰色熊の「人生」 264
音の職人、紅谷愃一 268
和田さんは「和田さん」 272
北村薫の図書室
おみやげの鉛筆 276