サッポロ不動産開発、恵比寿のサイネージで物語を連載 出版へ

文・写真=新文化編集部

サッポロ不動産開発、恵比寿のサイネージで物語を連載 出版へ
恵比寿スカイウォーク終点の一角に設置されたデジタルサイネージ

このほど、同社が運営する複合商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」とJR・恵比寿駅を繋ぐ通路「恵比寿スカイウォーク」(東京・渋谷区)において、新規事業「STREET&BOOKS」を開始した。

恵比寿スカイウォークにおける、恵比寿ガーデンプレイス側の終点の一角にデジタルサイネージを設置し、14日間にわたり物語を連載する。「街から生まれる物語を届ける、全く新しいブックレーベル」をコンセプトとする実証実験である。

デジタルサイネージでは11月3日まで予告を流し、同4日から同17日まで、第1弾として作家・平野啓一郎氏の小説「竜の昇る日」を1日2話ずつ(午前・午後で1話ずつ)放映。同18日から12月1日までは、第2弾として漫画家・吉本ユータヌキ氏の漫画「おさんぽ恵比寿」を1日1話ずつ放映する。

日本出版販売のブックディレクションブランド「YOURS BOOK STORE」が企画協力しており、Honya Club.comで12月11日まで事前注文を募り、受注数が1500部を超えた場合に限り、各連載作品を単行本化して読者に直接販売する。重版やリアル書店での販売は、今のところ行わない予定という。

本には連載作品のほか、インタビューや、平野氏の場合は作品の原案となった芥川龍之介「竜」なども収録する予定。本の発行・発売元はサッポロ不動産開発となり、ISBNは取得しない。

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