評価:★★
サイコでサイケな本。好き嫌いが激しく出そうな短編が三編。不気味だが奇妙に納得する、何とも表現しにくい読後感。著者は賛否両論あり、ある時は純文学を書き、ある時はアニメのパロディを書く小説家。独特な文体と、独自な世界観を引っ提げて登場。 舞城ワールド全開! 本当に全開だった(笑)。
・熊の場所:僕が十一歳の頃、父の台詞を思い出し行動した結果、ひょんな事から「まー君」と友達になる。猫を殺して、尻尾をコレクションしている少年まー君。
・バット男:調布のバット男は、威嚇用バットを積んでいたが……
・ピコーン!:暴走族の哲也と彼女のわたし。わたしの問題は哲也の浮気だった。それだって「灰色の脳細胞」と圧倒的な暴力で解決。わたしのフェラチオで更正していた哲也が……
誰でも、ほんの少し平常を踏み外すと、この世界へ舞い込むのか。それとも、全くの異次元なのか、パラレルワールドの世界へようこそ!