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├2001年6月
└2001年5月
Lady,GO
桂 望実(著)
【幻冬舎】
定価1575円(税込)
2006年7月
ISBN-4344011953
>> Amazon.co.jp
>> 本やタウン
清水 裕美子
評価:★★★☆☆
サイズはちょうど日テレ・スーパーテレビ情報最前線『潜入!六本木キャバ嬢の裏側(仮)』みたいな。
地味な派遣社員・南玲奈が彼氏に振られ失業したところから物語は開始。マンションの更新、クーラーが壊れる、次の派遣先は決まらない……のような不幸に見舞われた彼女の前に華麗に現れたのは、美しく変身した美香さん(同級生の姉)。"みなみ"としてキャバクラに入店し、美しく変身、接客技術を磨いて収入もアップ。ほのかに憧れる社長からの励ましに自分のやりたい事を見つけて。。。
えーーー、今ひとつ乗り切れませんでした。それはキャバ嬢の接客テクが『SPA!』特集記事ほど目新しさも無いし、『AERA』の現代の肖像の銀座ママほどに努力していないから? 小説の読み方として間違っていますが、成長物語として構成を考えたとき、最後の障壁となるべき問題の回答が甘いことも挙げられると思います。
読後感:期待が大きかった分……
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島田 美里
評価:★★★★★
お得な情報をゲットしたかのようなこの満足感はなんだろう? 自信がなさそうなどんより顔を、目ヂカラのあるいきいき顔に変えるメイク方を教えてもらったみたいな気分。どうせ私なんかと思っているネガティブな女性に、めっちゃやる気を与えてくれる物語だ。
23歳の玲奈は一人暮らしの派遣社員。新しい派遣先が決まらなくて、仕方なくキャバクラ界に飛びこむという、180度の方向転換が面白い。近ごろテレビドラマなんかでも、夜のお仕事ストーリーを見かけることが多いので、見尽くした感があるかと思ったけれど、予想に反して新鮮だった。ただ単に、普通の地味な女性がキャバ嬢になりましたという話ではない。その先にある「夢」という普遍的なテーマに励まされるのだ。
舞台女優をめざす同僚や、夢を追う人を応援するオカマのヘアメイクアーティストとのふれあいが玲奈を変えていくにつれて、読み手の心にも、夢を見るエネルギーが充填されていく。読後には、「あたしはダイヤモンドの原石よ!」と本気で言ってたりするかもしれません。
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松本 かおり
評価:★★★★☆
23歳の派遣社員・玲奈がキャバクラ嬢「みなみちゃん」デビュー。最初は繋ぎ仕事のつもりだったのに、成績アップにつれて欲が出る出る、自分磨きに精も出る出る。その心境変化はとてもよくわかるし共感もできる。努力が報われる、特に順位や金銭のような目に見えるかたちで認められるのは嬉しいものだ。
先輩たちから玲奈が学ぶ<売り込みテク&顧客フォローテク>の数々は、小さなことだが、やるとやらないとでは明らかに差がつくことばかり。<デキる社員はここが違う>、そんなビジネス誌の見出しが浮かぶ。客商売や営業活動に壁と限界を感じているひとには、いい刺激になるかも。
ひとりの女性の劇的変身物語に、働く人々へのエールを込めたオツな一冊。ポップな黄色のカバーにもパワーを感じる。オビのデザインがひときわ楽しい。
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佐久間 素子
評価:★★☆☆☆
冴えない女の子が、渋々飛び込んだ新しい世界で、徐々に変化し成功をとげるという、過去何百回となくくりかえされてきたありふれたおはなし。自信がないうえにやる気がない主人公を配したところ、飛び込むのがキャバクラだというところが今風か。そうはいっても、根はまじめで礼儀正しいという古典的な主人公なわけだし、水商売をバックボーンにしたハウツーやビジネス書が珍しくもない昨今、さほど新鮮な設定というわけでもない。需要があるからこそ供給があるのであって、求められている「手軽でわかりやすいシンデレラストーリー」としての水準は悪くないのかもしれないけれど、安っぽさは否めない。映画化されると聞いても驚かないな。
なんて、すれた感想を書いててちょっとイヤになってきたところ。やりたいことがない主人公、何かというと他人に夢をたずねたがるのだ。その答えがまた一々参考にならないんだけど、鼻で笑う自分が何ほどのものかと思っちゃう。夢ねえ。久しく考えたこともないなあと。
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延命 ゆり子
評価:★★★★☆
すごく地味で真面目な子のキャバ譲シンデレラ物語。水商売の舞台裏がすごく面白い。タイニュー(一日だけの体験入店)、顧客データの管理、メールやDMを送り続ける営業、お客さんを惹き付ける会話術に、モテるための技術。そのたゆまぬ努力が実を結び成長してゆく主人公のみなみが爽やか。
だが、どこか物足りない。ナンバーワンホステス美香のどこか危なっかしく不幸そうな香り。さわやか敏腕店長の「後遺症が出るくらいに潰せ」と言った裏の顔。いつもへらへら笑っているボーイの山本の押し殺した声で言う「殺すぞ」という言葉。キャバクラでうまくいかずにソープ嬢にまで身を窶す友達。チラチラと見え隠れするドス黒い部分が気になってたまらない。みなみはすごくライトに水商売のいいところしか見ていない気がする。一度お水の道に足を踏み入れたらそこから見える景色は今までとは全く違うはず。精神をすり減らしながら働く覚悟が彼女にあるのか(しかし水商売の一体何を知っているのだ私よ)。むしろみなみにはどん底まで見てほしいと思った。そこから這い上がっていくストーリーの方が説得力がありそうなのだが。
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新冨 麻衣子
評価:★★★☆☆
前作『県庁の星』でスマッシュヒットを飛ばした著者の最新書き下ろし長編。
主人公の南玲奈は見た目も中身も地味な23歳の女の子。男にふられ次の仕事も見つからないというサイアクな状況の中、知り合いの紹介でキャバクラに「体験入店」することを勧められる。自分にこんな仕事が勤まるわけがないと思いつつ、金銭的に切羽詰まった玲奈はキャバクラで働くことになるが……。
まぁ簡単にいえば<自分探し>の物語。自分の居場所を見つけることをゴールとした、シンデレラストーリーと言えなくもないか。腕ひとつでのし上がってきたナンバーワンキャストの美香、毒舌なオカマのスタイリスト・ケイ、何故か趣味は女性研究という敏腕店長の羽田など、魅力的なキャラたちに可愛がられて成長する玲奈の成長物語は読んでいて心地よい。『ボーイズ・ビー』や『県庁の星』で感じた、ストーリー運びの安易さというのも本作ではあまり感じなかったし(ゼロではないですけどね)。なかなか楽しめました。
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